日記#13 『勇気と後悔、微妙な関係』

寝る前に何度も何度も後悔している。あの時にああしていればと毎日思いながら布団に入る。
僕は臆病だから、何をするにしても失敗を恐れてしまう。でもそれって人間にとっては当たり前のことなのかもしれない。失敗を恐れるななんて声高らかに言う人達は、失敗の怖さを知らない成功者だけだ。僕みたいな失敗し続けている人間には到底無理だ。けれどいずれ失敗を恐れず勇敢に立ち向かわなければならないことがあると思う。それが何かはまだ分からないけれど。逃げてばかりでは現状は良くならない。維持できるだけであくまでそれまでだ。それで本人が納得しているならいいけど、僕はどうにも納得できない。臆病なくせにプライドだけは人一倍あるから厄介なのだ。

最近の天気は雨ばかりだ。僕は雨が嫌いじゃないけど、こうも続くと嫌になってしまう。でも家から出る必要が無くなるのはいいよね。「雨だし」の一言で家に居ていいのだ。魔法の言葉みたい。
高校生の時、僕は駅まで自転車で通学していた。けど梅雨の時期にはバスにしていた。雨が降るからバスに乗るんだけど、その時だけよく目が合っていた人がいた。サラリーマンで髪をバシッと決めている人。僕も彼も「またこの人いるわ」というような目線を送っていたのを覚えている。その人とは親近感が湧いていて、バスでもよく隣の席になったりしていた。お互いに他のやつよりかはマシだから、みたいな顔してね。でもこういう関係ってすごくいい。なんとも言えない微妙な関係。話はしないけどよく目の合う人とか、近所の人とか、他人とは言えないけど、その関係を形容する言葉がない関係。知人とも言い難いし。
まぁそんなこと考えてた。





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