日記#25 『冷たくなった液状化したもの』

年が明けた。成人した。何か問題でも?
小説は結局年内に書き終えることは出来なかったし、嫌な2022年の幕開けだ。どうせ、機械のように働く年になるのだから、良い年になるわけが無いのは何となくわかっていた。そういえば事業計画書というのを自主的に作っていて、小説が遅れているっていうのもある。正直、自分には経営する才能がある気がする。かなりいい線をいったコンセプトの喫茶店&バーの計画を練っている。一生こき使われる人生なんて嫌だから。
でも何でそんな自信があるのか分からない。だから「から自信」だ。から元気ならぬから自信。だって根拠ないし、誰かに見てもらって(それもプロの人たち)素晴らしいなんて言われてないし。根拠のない自信、あまりに自分が怖い。ここまで失敗し続けているって言うのにそんなのがどこからともなく出てくるってのが。ほんとバカだなって思ってる。だからゴミみたいな毎日送ってるんだろうなって。虚勢や見栄ばかり上手くなって、こんなんで成人らしい、笑っちゃうね。自分だけが準レギュラーな友達グループに所属して、親友と呼べる友達なんて居なくて。家族だって別に恵まれてるわけじゃない。人間関係において成功例がひとつもない。
しょうもないYouTubeのモチベーション動画見てやる気出して、2日で燃焼して、「あーくだらない人生」って達観してる。夕暮れ見て、「これいい小説できるな」って二番煎じの文章垂れ流して1万5000文字書いて消す。人の前で「あたかも出来るやつ」演じて、何一つ出来もしないのに。
なんだこれ。誰か救ってくれない? いやまじで。

人のリズムに乗れない。ワンテンポ遅れて僕が乗り始める。しかしそのリズムはあまりにも的外れで哀れに見える。でも人間(特に知り合い)はそんな道化に優しい。お荷物だって分かってながらも踊らせるんだ。最終的にぐちゃぐちゃになって、その時僕が周りを振り向くと誰もいなくなって、滑稽な音楽だけが虚しく鳴り響いてる、最終列車のサイレンもしくは甲子園の合図のように。僕は真っ暗なステージをとぼとぼと降りるわけだ。このショーはいつになったら終わるのでしょうか。

話したいことが沢山ある。例えば夢の話、例えば音楽の話、例えば天国の話、例えば小説の話、例えば好きなYouTubeの動画の話。もういっぱいある。言葉にしようとすると、詰まる。吃音してしまう。文章的に合ってる?
僕には恐らく何かの精神的な病気があるんだろうなって思う。そうじゃないとこんな風には育たないと思うから。僕には幸い(?)にもある程度(拙くても)文章が書ける。だから何とか保ってきているんだと思う。最近はファッション系(これは僕が勝手にそう名付けているある一定の種族)が増えて、その仲間だとは思われたくはないけど。文章を小さい頃から書いていて本当に良かった。もし僕が文章を書いていなかったら、と思うとゾッとする。もう既に成人前に死んでいたんじゃないか、本当に。あるいは大成功していたか。恋人もいて、親友もいて、僕もレギュラーになっている友達グループに所属して。もう有り得ない世界線なんだけど、考えずにはいられない。僕は何十何億通りもある世界線の中のハズレの世界線なんだなと思う時がある。
考えてみてほしい。過去にこれは重要だっただろうなってイベントを思い出して。そしたらそこであえて失敗してみてほしい、ほらハズレの世界線に突入だね。あなたはまだ想像だからいいけど、僕はそれが現実だからね。
どうしてこうなってしまったんだろう、と考えてみれば中学生のあのイベントからなんだろうなって思う。それはいいんだけど。過去には残念だけど戻れないことはついこの間わかった。

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