もうすぐ9.11。あの日私は…

もうすぐ、あの悪夢の9.11が来る。
ニューヨークのワードトレードセンターに
2機の旅客機が突っ込むと言うテロがおこった。
その時私は、日本でパソコンを開き2ちゃんねるを見ていた。
ある書き込みが私の目に入る
「ワールドトレードセンターにヘリが追突」
私は、ふぅ〜ん、事故か。
と私は気にもとめなかった。
それから暫くして…
「ワールドトレードセンターに2機の旅客機が追突」
との書き込みを見た。
私は、偉いことになったな…大事故か
と思った。

何故かその日は2ちゃんねるの世界情勢のスレッドから目が離せなくなった。
「テロがおきた！」
との書き込みを見る。
それから更に時間が経つと
「首謀者はアル・カイダ指導者、オサマ・ビンラディン」
との書き込みを見つける。
これは…大変な事になったな！
ワールドトレードセンターなら日本人も沢山いるだろう。
案の定、沢山の日本人犠牲者が出た。

それから私は急いでテレビをつけた。
凄い惨状だ…とんでもない事になったな…
私は思った。
アメリカ本土がやられたって始めてだろう。
これは大変な事になりそうだ。

それから何日かたち、アメリカ人の怒りは凄まじくなった。
アメリカはアフガニスタンを猛攻撃した。

ワールドトレードセンターでは罪の無い人々の命も沢山奪われたが、アフガニスタンでもまた、罪の無い子供達や一般人の命が奪われた。
アフガニスタンでは小さな子供達がジハードを唱えた。

アメリカでは、ヘイトクライムが横行し、アメリカの正義もゆがんでいった。

今度はイラク戦争。

私は久しぶりに2ちゃんねるを見た。
中東情勢のスレッドを見る。
ある書き込みを発見。
「幸田さん首切画像」
なんだこれ？と思いながらもクリックした。

コーランが流れる。
アラブ人が何かを話してる。
それから市街地の画像になり、山積みにされた死体。
画像が変わる。
黒尽くめの男達が白人や、黒人を引きずり出し
跪かせ、首を切り落とした。
と、ここまではまだ私の精神は保てた。
白人や黒人はどこかリアルな感じがしなかった。

それから…日本人らしき、多分幸田さんであろう人物が引きずり出され、首を切られる時
「うっ！」
と一声出して亡くなった。
私は見てはいけないものを見たと思った。
幸田さんのそれは生々しく、頭から暫く離れなかった。

アメリカの帰還兵にまたもやアメリカンシンドロームとも言える状況がおきた。
兵士達のトラウマ、薬物依存
と、精神を病んでいく。
そのうち、あのテロはアメリカが自作自演したとの陰謀論まで流れだす。

今でもPTSTに悩まされている帰還兵が沢山いるらしい。

善悪の区別がつかなくなる戦争。
今もロシア、ウクライナ
イスラエル、ガザ
地球上から戦争がなくなる日は来るのだろうか。

終。