ヨーロッパ夏時間から冬時間へ切り替え。実際のところどうなってるの?
先週の日曜日(10月27日)の夜中にヨーロッパのサマータイム(夏時間)が終了しました。毎年、ヨーロッパの人たちは10月最後の日曜日の夜中3時に時計を2時に戻します。これは半年前の3月の最後の日曜日の夜中2時に時計の針を3時に進めたのですが、それを元に戻したのです。
冬時間にはヨーロッパと日本との時差が8時間になり、夏時間には時差が7時間となるのは、そのためです。ヨーロッパの人が時計を半年に一度一斉に動かしているからです。
「本当の標準時間」は今の冬時間で、サマータイムは人工的に作られたものです。頭のいい人(ベンジャミン・フランクリン)が、夏時間を有効利用するためにサマータイムを発明したのです。サマータイムにより、日中の明るい時間を有効利用でき、エネルギーを節約できるそうです。
でもサマータイムは評判があまり良くないです。健康被害があると言われていて、特に春に夏時間に切り替わる時、体内時計がついていけなかったりします。1時間睡眠時間が奪われるのも辛いです。夏は夜10時になっても明るいので、子供達はなかなか寝付けないそうです。大人も外が明るいから家に帰るのが遅くなります。私はよく晩御飯を食べるタイミングを逃してしまいます。明るいから晩御飯の時間になったことに気づかないのです。
ヨーロッパでは、「今年こそ廃止を」ともう長いこと議論されていますが、なかなかヨーロッパ中の意見がまとまらず、ズルズルと今も続けられています。EUの中で、この国は廃止して、この国は廃止しないとなると、時間がバラバラになってしまって、さすがに変ですものね。
それにしても夜中の3時に起きて、時計を回す人はあまりいないでしょう。次の日の朝に起きてから、時間を変えていきます。PCや携帯などデジタルの時計は勝手に正しく変わっているからいいのですが、アナログの物は人間が手動で変えないといけません。数えてみたら、我が家にはアナログ時計が5つもありました。目覚まし時計とか腕時計とか壁掛け時計とかオーブンに内蔵の時計とか。手動で時間を変える作業を半年ごとにするのも結構大変です。
でも冬時間になる時に嬉しいのは1時間長く寝られることです(笑)。半年前に貸したお金が返ってきたみたいな感じです。日曜日に朝9時に起きたら、まだ8時だった、というのは最高です。
いつも迷うのは時計を1時間進めるのか、戻すのか、です。これには覚え方があって、夏になるとカフェはテーブルと椅子を外に出しますよね。これをイメージしながら、夏は時計の針を進める。そして冬にはテーブルを家の中に戻すのをイメージしながら、時計の針を戻します。
冬時間になり3日経ちましたが、実感としては朝いつもより早く明るくなって、夜はいつもよりすぐに暗くなります。
というわけで、今日は夏時間と冬時間の時間の切り替えにまつわるあれこれについてのお話でした。日本にはない習慣だから面白いかなと思いました。
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