詐欺に危うく狙われそうになった体験談
人は他人の失敗からいろいろ学べるものだと思います。前回は仕事での失敗について書きました。異文化交流での失敗談です。
今回は私の体験した失敗シリーズ第2弾で、「危うく詐欺に遭いそうになったお話」をシェアしたいと思います。皆様が同じ詐欺に引っかからないように私の経験をシェアできればいいと思います。
どんな詐欺に遭いそうになったのか
今から7年ぐらい前に、国際的な詐欺グループによるオンラインバンキングを使った詐欺に危うく遭いそうになりました。結局、被害はなかったのですが、危うく銀行口座から毎日お金が知らずに流れ出るところでした(汗)。もしそうなっていても、外国に流れてしまったお金を取り戻すことはできなかったそうです。
ある日警察に呼び出された
ある日、住んでいる町のドイツの警察から手紙が来ました。そこには「あなたは詐欺の被害者です。すぐに警察に出頭してください。事情聴取をします。」と書いてありました。私はこの手紙は詐欺じゃないかとまず疑った(笑)のですが、きちんと警察の住所と、約束の時間と、担当者の名前が書いてありました。それで心当たりはなかったものの、警察に行きました。
警察に行ってみると、本当に警察官が私を待っていました。そして私にリストを見せました。
警察:「これは被害者のリストです。あなたの名前もあります。オンラインバンキングで問題がありましたよね。」
ゴール花:「何のことでしょうか??私は特に被害にあった覚えはありませんが・・・」
警察官によると東ヨーロッパを起点とする詐欺グループがドイツのオンラインバンキングを狙ったそうです。警察によると事件の流れは以下のようなものでした。
どうして大丈夫だったか
犯人がSIMカードをもう一枚不正に注文した時に、50ユーロ(6000円ぐらい)の経費が発生しました。私は毎月領収書をチェックしていたのですが、ある月に突然いつもより通信料が上がっていることに気づきました。よく見ると、身に覚えのない代金が引かれているではないですか。早速、携帯会社に電話をして、SIMカードを注文した覚えはないことを伝えて、そのカード利用のストップをかけました。それが良かったのです。これにより、犯人は私の携帯情報にアクセスできなくなりました。
この経験から学んだ予防策
この経験から学んだ教訓は以下のものです。特に1番は警察官におすすめされました。その方もそうしているとのことでした。オンライン犯罪対策専門の警察官が言うと説得力がありました。
1 オンラインバンキングの1日の取引額の上限を低目に設定すること。普通の設定は2000ユーロ(25万円ぐらい)になっているそうなのですが、それを
500ユーロ(6万円ぐらい)にした方がいいと教わりました。
2 領収書はいつもチェックした方がいい
3 PCのウイルス対策を怠ってはならないこと
4 パスワードは簡単にバレないものを設定すること
5 口座残高などをちょくちょくチェックすること
一度外国に流れてしまったお金は、たとえ相手の口座番号がわかったとしても、取り返すことはできないと警察官がおっしゃっていました。だからこそ、詐欺に遭わないようにしないといけません。
以上、私の経験から学んだ教訓をお伝えしました。このマイナスの経験が少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。