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寅さん談義 vol.3

今日は、男はつらいよに2度出演された吉永小百合さんが「歌子」として登場する『寅次郎恋やつれ』のお話です。
『柴又慕情』の続編です。

お父さんは小説家。 
(演じるは『七人の侍』の名優・宮口精二)
寡黙で、小説書いてばかりで、身の回りのことなど出来ません。そんな夫に見切りを付けられたのか、妻とは離婚。
歌子さんは、そんな父の反対を押し切って島根の陶芸家と結婚します。

例によって旅先の寅さん。
例によってバッタリ「歌子」さんと再会。
幸せな結婚生活を送っているものとばっかり思っていたのに、現実は逆でした。
前年に夫は病死、今は夫の実家暮らし。父はと言えば夫の葬儀にも現れなかった。

肩身の狭い思いの生活、父との確執。身動きが取れない「歌子」さんですが、寅さんとの再会を機に東京に戻る決心をします。
父の元には戻り難いので、とらやへと…
はたして歌子さんは、自立への道を切り拓けるのか?父親と和解は出来るのか?

https://youtu.be/dMpuq2h8vdQ

この『恋やつれ』、重いテーマが重なりますが、実に心温まる物語です。

ラストの方の、寅さんが「歌子」さんを訪ねるシーンでは、浴衣姿を披露。遠くの花火を2人で眺めます。
その吉永さんの美しさと言ったら…

それから、歌子さんがとらやを訪ねて

「寅さん、私、来ちゃった」

このセリフもサイコーです。

見所満載の『恋やつれ』。
日本を代表する大女優が人生と向き合う若者を見事に演じてます。それを見守る寅さんはじめとらやの皆の優しさと共に、堪能してみてはいかがでしょうか。

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