アメニモマケズ
『天国なし地獄なし我もなし
ただあるものは人と万物』
~江戸時代の商人 山片蟠桃~
またひとつ歳を重ね、
俗に言うアラフィフに差し掛かりました
「もう50」と「まだ50」
どう想うかでこれからのメンタル全然違ってくる、みたいな話を
ゴルフと会員制スポーツジムで余分に付いた贅肉相手に僅かな汗を流す位しかやる事がない先輩飲食経営者に言われましたが
梅雨シーズン特有の頭痛のせいで半分くらい聞いてませんでした。すいません
それにしても、雨の日は調子が悪くなりました。。
背筋まで頭痛がするし、気力の負の数値ハンパないし、もともと少なかった夢と希望のパーセンテージなんて限りなくゼロに近づきます
年々うっとうしく感じてしまう梅雨
嫌んなってしまいますが、、
とは言いましても、
生活の為には雨水は必要で、飯屋にも水はもちろん不可欠な訳でして
米を炊くには水で研ぎ
浸水させた後、
冷たい水で炊き上げるし
定食の盆にのる汁はもちろん
煮物やお浸しなども深く水と関係しています
にっぽんの出汁は鰹節、昆布、椎茸どれも脂肪分が無く透き通ったものばかりで、
綺麗な水はやっぱり私達のアイデンティティに繋がっているのだと思います
フライパンで食材を焼いたりするよりも、鍋や釜の様な、底の深いモノで水を逃がさない調理法を発達させ、にっぽんは水を食べてきました
ちなみにですが、中国料理は火で日本料理は水と言われてます
ガチ中華の炒め物なんかは、強い火のパワーも皿にのってテーブルまで運ばれて来るので、そりゃ迎え撃つ冷たい瓶ビールが美味くなるわけです
便利な環境にいると、にっぽんは恵まれた水環境がハナからあったと思ってしまいがちですが、
それは間違いで、「降れば洪水、照れば渇水」と言われた島国を幾世代にも渡り、知恵と莫大な時間と労力、時には血を流しながら懸命に治水工事し、足元に降った雨がどこへ流れて行くのか細心の注意深さで見極めてきた先人達からの贈り物なんです。
だからって、飲み屋のファーストオーダーで「オレ、お冷でいいや」とかダメです。せめて一杯位は飲んでくださいね、お客さん。
天晴レにっぽん!
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