乳腺クリニック初診日のこと
乳腺クリニック初診日
いよいよ予約の日となりました。
クリニックの場所をグーグルマップにナビしてもらいながら向かいました。
キョロキョロと慣れない駅前をおばちゃんが進みます。
エステのような作りのクリニック
まあ、おしゃれな乳腺クリニックなこと…。
まるでエステみたいな優雅な受付、待合室でした。
昔の病院によくあった消毒薬のニオイもなく、待合室はフカフカの椅子におしゃれな絵画…。
(凄いなぁ…。どこにいるのか頭が混乱してくるよ…。)
診察の緊張と、初めての場所の緊張と、昔とは違うおしゃれなクリニックにただ、ただボンヤリとしていました…。
プライバシー保護なのね…
受付を済ませ、問診票を記入します。
受付の方に
『診察前にマンモグラフィーとエコーをしますね』
ということで、更衣室に案内されました。
そして、乳房が出しやすいデザイン(授乳服のようです)の検査着に着替えました。
その後は呼び出しも名前ではなく、受付番号で呼ばれ、プライバシー保護が考えられているんだなぁと、思いました。
(至れり尽くせりだわ…。)
初めてのマンモグラフィー
生まれて初めてのマンモグラフィーです。
女性の技士さんが丁寧に説明してくれました。
機械に対しての体位調整の誘導が絶妙に上手い技士さんで、おかげで乳房を挟まれてもさほど苦痛は感じられませんでした。
(うぁ、緊張した〜!)
と思いつつ、
『お世話なりました。』と技士さんにご挨拶をし、今度はエコー室へ…。
初めての胸部エコー
コレまた生まれて初めての胸部エコーです。
こちらも女性技士さんでした。
やはり患部が乳房ということで、女性技士さんだと羞恥心は軽減されますね。
(ありがたい…。ババァだけど多少の羞恥心はあるものさ…。)
と思いつつ、ベッドに仰向けになります。
技士さんにしこりの位置を確認してもらい、エコーが始まりました。
『ベタベタしますよ〜』と技士さんがゼリーを胸部につけます。
(温い…。昔、エコーのゼリーって冷たくて、患者さんに『ごめんなさいね』って言いながらエコーしてたよなぁ…。)
なんて思いつつ、薄暗がりの検査室でだんだん頭がボンヤリしてきました。
しこりの大きさ測定してる…?
技士さんがプローブをしこりのあたりに当て始めました。
『カチッ、カチッ』と音がして、静止画像を撮っているか、大きさを測定している感じでした…。
(ああ…、やっぱりしこりはあるんだなぁ…。)と思いました。
予測はしていたものの、現実感が増してくると複雑な気分になりました…。
診察室へ
診察室へ呼ばれました。
若い男性医師、A先生でした。
おそらく40代前半?
髪型が流行りのマッシュヘアでスクラブを着て、スニーカーソックスにクロックスを履いていました。
(おお…。お若い…。そして、お育ちが良さげ…。けど、しっかりしてらっしゃる。)
『やっぱりしこりがありますね。このしこりの一部を取って検査しましょう。』とA先生。
エコーとマンモグラフィー画像を見せてくれ、しこりの位置を教えてくれました。
(うぁ〜。キレイに撮れてるなぁ。スゴイなぁ。やっぱ、しこりはあるかぁ…。問題は良性か悪性かだ…。)
次回は生検をすることに…。
『局所麻酔をしますよ。その日は痛みがあると思うので、痛み止めを処方するので心配ないですよ。』と先生は言いました。
むか~し昔の医療業界は…
むか~し昔のレントゲンはフィルムに撮影されていました。そのため画像を確認するまでに時間が必要でした…。
むか~し昔のレントゲン画像の解像度はざっくりしたものでした…。
むか~し昔のカルテは紙で手書きで、検査をするにも検査伝票を記入して検査科に依頼して検査結果をまた手書きで記入して、医師に報告して…。
むか~し昔の医師はワイシャツにスラックスの上に白衣を着ていました。
むか~し昔の看護師は頭にはナースキャップをつけ、ワンピース型の白衣に白いストッキング。おまけにエプロンなんかつけてました。
ツヤ子が新人看護師として働いていたころの医療業界はそんな感じでした。
そんな時代から30年も経つと…。
デジタル化の恩恵を感じる…。
医療業界は様々なものがデジタル化し、効率化し、画像検査に関しては進化が著しい!
(な〜んてスゴイんだ!もっとマジメに看護師してればよかった…。)と思いました。
家族にいつ話すか問題
まだ、しこりのことは家族には話していませんでした。
なんせ二男は受験生…。
彼も人生の大きなターニングポイントです。
母親が癌かもね、なんて聞いたら動揺することでしょう。
ここは慎重に時期を見なくては、と考えていました。
次回の診察でしこりを生検します。
検査後の痛みを考えると、ゆっくり過ごしたいところ…。
そろそろ夫には話すことにしよう…。
自分ひとりで解決できない問題になりそうな予感です。
そして万が一に備えて夫には心の準備をしてもらわなくてはなりません…。
そんなことをグルグル考えながらトボトボ歩いて帰りました。
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