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【第6章】恋するフリーター篇
これまでの【あらすじ】はコチラから!
➡️https://note.com/0420tomoyuki/m/mc7fe2d63f825
岡山県の広告代理店を退職後、俺は一時的にフリータになった。
その間に俺は幾つかアルバイトや派遣をした。
例えば・・・
●鷲羽山ハイランド(岡山の遊園地)のアトラクションキャスト
●瀬戸内国際芸術祭のエリア案内スタッフ
●フェリー乗り場の乗車受付・出航時の補助。
●祭りや催事会場での縁日コーナーや飲食屋台のスタッフ
●実家の寿司屋のホール担当
などに加えて後述する仕事のダブルワークをしつつ数か月間は暮らしていた。
無論社会人になり広告代理店に勤めていた時もそうだが、この時期も変わらず「アイドルオタク」なのは変わりなかった。
ただこの頃はAKB48の推しメンの「中村 麻里子」さんも卒業し48現場の最前線は離れ、
地元岡山発のアイドル「feelNEO」さんの現場にも ある理由から足が遠のきつつあった頃だった。
※決して出禁に成った訳でも、「feelNEO」さんに興味が無くなった訳では無いです。笑
そのため情報収集程度で48グループやメジャーアイドルグループを観たり、
遠目で「feelNEO」さんのライブを観たりSNSを通じ近況情報を知ったりする程度にオタクとしては活動範囲は狭めていた。
ただ同時期にオタク友達の方(feelNEOファンの方で仲良くして頂いていた方)に誘われ、
某アイドルカフェ(現役アイドルが店頭に立ち接客するカフェ、いわばコンカフェ的な店)に
ちょこちょこ行く様にもなっていた。
※この後の話す内容や次章で話す内容が内容なだけあるので、一旦名前は伏せる。
タイトルにもある俺の「恋物語」とやらは、その某アイドルカフェで繰り広げられた出来事である。
ただ先に言っておく。
ラブロマンスや映画やドラマ等で観る胸キュン場面なんてものは一切無い。
時はまだ俺が広告代理店を退職する約2か月前に遡る。
当時は某アイドルカフェに通い始めた頃だった。
はじめは特定の誰推しという訳で通っていた訳では無く、八方美人で立ちまわっていた。
ただいつの間にかある時期から「ともユッキーは〇〇が推しメン」的な感じになっていた。
自分で明言した記憶は特に無いが、気付けばそんな空気になり特に否定するのも角が立つと思い
流れに身を任せ一応その子を「推しメン」として立ち回る事にした。
ただそれ以降も基礎スタンスの八方美人は変わらずで行動していた。
仮にその人を元アイドル①としよう。
その頃元アイドル①は アイドル卒業も発表されておりカウントダウン時期に入っている状態だった。
なので「推しメンと言う期間も短いし人間関係上手く立ち回るには丁度いいし、卒業すればまた八方美人に戻ればいい」くらいに思っていた。
それに「中村 麻里子」さんも卒業(加えて就活の会社面接が重なり最後の握手会にも卒業公演にも行けなかったという事実)や「feelNEO」さんの現場を離れたという部分で貯まっていたフラストレーションや後悔・心の中にあるモヤモヤを
発散したかった俺には便利な立ち位置だった。
しかしある日から周りから「ともユッキーは元アイドル①にガチ恋」という話が出回り始めた。
無論はじめは俺も明言した訳では無い。
だが周りは何故か盛り上がっており
俺を囃し立てたり、事ある毎に「ガチ恋だから」というフレーズを言われた。
はじめ俺自身「厄介なノリが出来てしまった」と思っていた。
ただ不思議なもので人間は何度も同じこと周りに言われ続け刷り込まれる事で、思ってない感情だとしても「俺は元アイドル①が好き」という、無かったはずの感情が生まれて来たのだ。
次第に店にも行く頻度も増え、周りのファンの方や他アイドルとも交流が増えていった。
元アイドル①の卒業公演も終わり、彼女は卒業後そこの事務所・カフェの運営側の一員となった。
運営とは言え店頭に立ったり、接客的なところもしてはいたので会えなくなるということは無かった。
そして当時仲の良かったオタクの方にも注力して頂いて店外で逢う事もあった。
まぁ店外と言っても、今思い返せば2人きりになる事など一切なく他のオタク仲間の方達と毎度一緒に逢うというのが通例だった。
それに会ってする事と言えばBBQしたり、ご飯食べたりするくらい。
それが片手で数えるくらい機会が有った程度だった。
つまり「仲の良い集団で遊ぶ時の輪の中に入れて貰った」というだけで、仲の良いグループの中にいる一人程度の扱いだ。
だがその頃には手遅れで 俺は俗にいう「恋に恋している」状態。
しかし元アイドル①には既に好きな人(同じオタクの中の1人)がいた。
冷静に考えれば、俺なんて見向きもされてないアウトオブ眼中だった。
それでも必死にアピールし続けた末に告白して、ちゃんと爆死した。
フラれる事が確定していた闘いなのも百も承知だったが、
いざ至極当然過ぎる案の定中の案の定の「フラれる」という結果が突きつけられると、しっかりショックは受けた。
そんな中、広告代理店退職の少し前から俺はある業界から「うちで働かないか」と声が掛かっていた。
正直その業界に飛び込むか否かは相当迷った。
波乱万丈な道のりになる事は目に見えて解ったし、何より俺に声を掛けた人が信頼するに値する人間だと思えずにいた。
加えて「表舞台で活躍したい」と広告代理店を退職したのに、そこで働けばまた裏方の仕事に付くことになる事に対しても懸念はしていた。
経験が無くエンタメの世界で活躍しする願望はあれど、リアルを観た事が無かった俺は
「業界のディープな部分を知る」「経験を積み、自分の活動に生かす」という目的からメリットは大いに有るのではないかとも考えていた。
リスクを取らずして何かを変えたり、何か大きなものを得ようとするのも虫が良すぎる気もした事もあり、大きなギャンブルに出た。
もう薄々感づいている方も居るだろう。
俺が誘われた業界。そして俺が飛び込む事になった業界は「女性アイドル業界」である。
俺を誘ったのは通っていたアイドルカフェと事務所の代表。
つまり所属は俺が通っていた「某アイドルカフェ・事務所」となったわけだ。
俺は以下の2つを条件として「女性アイドルグループ運営」となるのであった。
●事務所主催イベントの司会などの演者業務とアイドル運営を兼務する事
●当時に推しメンとして俺が正式に明言していた【アイドル②】も卒業間近だった為、就任は卒業公演終了後にする事。
勿論、元アイドル①も運営として所属していて一緒に働いていた・・・1か月くらいは。
元アイドル①は俺が所属となり、暫くしてアッサリと姿を消し音信不通に。
皮肉なことに、俺はその子が抜けるため、足抜けする為(居なくなっても人員的に問題ない様にするため)の身代わりみたくなってしまった。
ただもうその頃には、その子への想いもすっかり無くなっており特に何も感情も抱いていなかった。
加えて別に元アイドル①がその後どうなって、今何をしているのか? 想い人とは上手く行ったのか?等はこの期に及んで全く興味も無い為、いまどこで何をしてるのかなども知る由もない。
そうして俺は岡山にある「某アイドルグループ」の運営として活動していくわけだが・・・
岡山だけに物語はとどまらず、東京へと舞台は移り、俺の人生とともに大きく動き出すのだった。
でも、その話はまた次のお話。
今回の話はここまで!!
色々モラル的な部分やら個人情報・個々のプレイベーとな部分を隠すために一部を切り取る形で話したり「恋物語」の周りで起きた細かい出来事などは割愛する形となったので、
「物足りなかった」「よく解らなかった」という人も多々居るだろう。
ソコについては本当に申し訳ない。
ただゆくゆくは時が来れば、コンプラなしの完全版で動画なり文章なり
何かしらのコンテンツで全てお話しますので、またの機会をお楽しみに!笑
それでは次回は波乱万丈・奇々怪々、人間の闇や裏側が満載の「激動のマネージャー篇」となります!
ではまた🐷