悔いなき日々を送りたい
夫が亡くなるまで年末に必ず連絡して大島から「くさや」を送って頂いていた。亡くなってからは、連絡もしてなかったが、子どもたちが「あの美味しかったくさやを食べたい」というので10年ぶり位に電話をしてみた。
くさやが気に入って大島まで夫と二人でお店をお尋ねしたくらいなので、名前は覚えて下さっていた。
事情をお話しして送って頂けるかお尋ねしたところ、この12月で店を閉じようと思っているということをお話しされた。
自分も足腰弱り後継ぎと交代しようとしていたら、まだ30代の息子さんが急逝されたそうだ。なんとか秘伝のくさやのつけ汁の管理はするが、もう製造は出来ないということだった。
難しい言葉で言えなくて恥ずかしいが、今日あったものが明日にはないと言うのは当たり前のこと。
毎日、悔いのないように生きていきたいと改めて思った。
息子さんのご冥福を祈りたく、亡夫に報告しがてらお線香を上げた。