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作者は免疫学者さん

最近私の手に取る本は100パーセントnoterさんのお勧めです。

多田富雄さん 「からだの声をきく」

とっつきにくいもの、少しは私にもわかるものと26のエッセイからなっています。
私は文系だからと、理系のカタカナの言葉が少ししか分からないのにただ読み進めました。



本当に美しいもの、人間的なものを発見し、そこにひそむ美しいルールを発見してゆくためには、理科の勉強はとても大切である。哲学、社会学、心理学など、人間にかかわる学問、さらには美を創造する芸術にたずさわる人たちも、人間がよって立つところの自然、宇宙の法則、そして遺伝子やDNAのことを学ぶことは大切である。

理系とか文系とかは関係ない。



多田富雄さんと鶴見和子さんの往復書簡  「邂逅」

お二人は対談される予定であったのに多田さんの脳梗塞発症でやむなく往復書簡という形になったそうです。
鶴見さんの文章もなかなか困難でしたが、短歌でその時々の心持ちを謳われていてそれはすっと心に入ってきました。


多田富雄(1934〜2010)
免疫学者、随筆家、詩人、能作者
不屈の人 

2001年に脳梗塞で倒れ、半身麻痺と言語障害のリハビリに励みながら、闘病記やエッセイ、新作能の執筆を精力的に行う。さらに2006年、厚生労働省が導入した「リハビリ日数制限」に反対の声をあげ、「リハビリ診療報酬改定を考える会」代表として「リハビリは単なる機能回復ではない。人間の尊厳の回復である」と抗議。同年6月、わずか40日あまりで集めた48万人の署名を、車椅子で厚労省に提出した。


辻村深月さん 「ツナグ 想い人の心得」

五つの心得からなっていてどれも興味深く読みました。

表紙も若い作家さんらしく素敵です


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