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親子映画
都内での実家暮らしは安定していたが、なにせ父親の仕事の手伝いとは名ばかり。
父親から小遣いを貰っていたようなもの。
1年程で、夫が東京に舞い戻ってきたのを知ったプロダクションの方から時々連絡を頂き、いつまでも親のすねかじりでは肩身も狭く、何とか家賃を払えそうな部屋を見つけて親子3人で転居。
親子映画をご存知?
文字通りお母さん達が子ども達に見せたい映画を作る、1人500円ずつ位出しあって作る映画。
勿論低予算。
それに助監督として参加、私達は引っ越したばかりなのに夫は1ヶ月もロケで留守。
オフで帰宅した時1歳だった娘は夫の顔を見て誰か分からず大泣き!
夏休みにまとめて撮影をする為、都内に住む子役達を自分の車で自宅まで送り届けてやったりと、小まめに面倒を見るので、子役や母親達にも慕われてとても生き生きとしていた夫。
そんな夫が誇らしかった。