建ててからもできる気密・断熱②
前回、窓は素材によって大きく熱伝導率が変わることを紹介しましたが、
今回は具体的にどんな改修方法があるのか紹介をさせていただきます!
まず第一に、窓の断熱改修時にはガラスだけでなく、必ず窓枠(サッシ)にも施工をすることです。
窓の中で一番熱の移動があるのがアルミサッシです。(前回記事参照)
そのため、いくらガラスを2重、3重としてもアルミサッシからの熱移動を
止めることができないため、自然とサッシへの結露も起こってしまいます。
これではガラスを高性能な良いものにしても殆ど効果を体感することはできません。
ではどうすれば外壁を触らずにサッシも含めた窓改修を行えるのでしょうか?
①既存のサッシに新しいサッシを重ねる「カバー工法」
従来の窓の改修は、窓枠を外すため外壁に干渉するものでコストや工事期間の面でも手軽にできるものではありませんでした。
また、2階部分の窓の場合は足場を組む必要もあり隣宅との間が取れないと行うことができませんでした。
しかし、このカバー工法なら外壁側は触らず室内側だけで工事を行うため
高所での作業も無く安全に、隣宅への影響も気にすることなく行うことができます。
カバー工法による改修の流れ(手軽な施工パターンの場合)
1.既存の枠(サッシ)は残して窓ガラスのみを取り外す
2.既存の枠にジョイント(繋ぎ)枠と新しい窓ガラスを取り付ける
3.室内側に窓額縁を取り付ける
たったこれだけでできてしまうのです!
上記の改修方法なら所要時間も標準的なものは2時間~約半日(1窓あたり)でできるため、施工費用を抑えることができます。
(施工費は必要な作業者人数や作業時間が多いほど高くなります。)
更に、新たなサッシを重ねる際に壁との隙間をなくすよう施工することで気密性も高めることができます。
また、このカバー工法なら窓の種類を変えることもできるため、
採光取りのためにとFIX窓(はめ殺し窓)にしていた所でも、
通気が欲しいとなった場合には、すべり出し窓等への変更ができます。
他にも玄関や勝手口の改修にも行える工法なので
玄関(土間)続きの収納や廊下、キッチン周りといった場所も改修ができます。
大きな解体作業もなく、静かに素早くできる「カバー工法」は様々な
窓やドア、状況へ対応ができるので住宅だけでなくアパートでも行うことができます。
手軽に断熱改修ができて多くの方に合った施工ができる方法になりますね♪
次回はカバー工法よりさらに効果アップ!!?
壁を壊さず窓だけでなく部屋全体の断熱性能も上げる方法を紹介したいと思います♪
次回もぜひ、チェックお願いいたします!(*'ω'*)
********************
HP ・・・建築女子@M's
∟活動風景や更新情報などを中心に公開しています!
Twitter ・・・@Architect_Ms
∟実際に高気密・高断熱のお家に住まわれている方の体験談も紹介中!
ぜひフォローお願いします♪