9年前の3月、高校を卒業し、進路も決まっていなかった自分がいた。 あの日、自分は何を感じ何を考えたのか。 誰でも壁にぶち当たった時、踏み出せない一歩がある。 だけど、本当は自分の中でどんな人間になりたいのか、既に答えは出ているような気がした。 そして今、自分は消防士として働いている。 誰もがあいつが消防士になれるわけないって笑ったけど、俺は猛勉強して夢を叶えた。 何度も何度も失敗を繰り返し、気づけば4年という月日が流れていた。 仲間たちが大学で過ごした4年間を、