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〇〇じゃないと愛せない、という条件付きの愛は、本当の愛ではないのか?

昔々、籍が入った人を好きになったことがある。

それなりに大人になって自我もしっかりしてきた(と、思う)、そんな時にふと現れたのがその人だった。
不倫がどうこうというのは置いておいて、世の中には結婚して籍があるから幸せとも限らない。
私はもちろん彼とは家族になれず、所属の欲求が満たされないことに嘆き、結果破綻してしまったのだが、その人に『既婚の人だから愛せない、という私の愛は、本当の愛ではないのだよ』と言われたのだ。

むふーッ。
その言葉を聞いて、非常に憤慨しましたな。
曲がりなりにも遺伝子を残し、社会的にも伴侶という連れ合いと、この先別れることも頭になく、何をのうのうと宣われるのやと。
でもそれはある意味真理でもある。
確かにそうだ。
何もかも受け入れるのが愛ではなかろうか。

条件付きの愛は本当の愛ではない。
それからその言葉は、都度私の頭に反芻することになる。

続く

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