創作活動で他者を意識すること

突発的に書いた記事ゆえ、乱文になっているかもです。

SNSに作品を投稿する以上は、どうしても他者との関わりは避けられません。

たとえばSNSに投稿した作品は不特定多数が閲覧でき、それに対して様々な評価が与えられます。また、作品が投稿されているのを見ると、他の方との作品と自分の作品を比較したりして、評価の差に一喜一憂することもあるでしょう。

もちろん、作品の評価に対する反応や他者比較といった行動には個人差を伴います。評価に対して敏感な方もいれば、全然評価を気にしないといった方もいるでしょう。私はどちらかというと、他者からの評価を気にする方です。

そして困ったことに、SNSで創作活動をする上でこうした他者の存在、とりわけ他者評価は、場合によっては創作活動に支障を来す場合があるかもしれません。例えば、他者からの評価が気になって創作のモチベが落ちたり、自分の作品には需要がないと思って落ち込んだりするなどです。

私も、上記で書いたような他者評価に振り回されやすい性質があり、そのことにずっと悩まされてきました。ときにはイライラしたり、筆を折ってしまいそうなこともありました。

それで「創作 評価 気になる」などと検索してみるのですが、大抵は「評価は気にしない方がいい。自分が好きなように書けばいい」という結論に至るものが多かったです。なので創作をはじめたての頃は、自分も評価を気にしないように、創作中は他者と自分を切り離すようにして、創作活動を続けてきました。

しかし、心の中ではどこかズレのようなものを感じていました。それは、評価を気にしないと主張する人が一定以上の評価を受けていたケースが多かったり、SNSに公開アカウントで投稿する以上は他者からの評価を避けられないからです。いま思えば、評価を気にしないという考え方があったのは、ある種の生存バイアスだったのかもしれません。

そうした違和感を解消するために、ある程度他者からの評価や受容といったものも求めるようになってからは、たまに人気作の二次創作にも手を出したりしながら、自分の中の創作意欲と他者から認められたいという欲求をバランス良く摂取していくようになりました。こういう行為はいわゆる「イナゴ」と呼ばれるやつで、あまり推奨されないのでしょうが、私自身はジャンル間のフットワークが軽い方がいろいろなタイプの作品を書くきっかけになっていいんじゃないかと思います。

また、この頃から徐々に、自分の書いている文章が他人にはどう映るのかということを気にするようになりました。読みやすいか、展開は分かりやすいものになっているかなど、作品を第三者の視点から見つめることが多くなったような気がします。

即売会で出す同人誌も、なるべくテーマがはっきりとした、分かりやすいコンセプトの作品を出すように心がけるようになりました。特に表紙には気を払い、作品の内容とマッチするような構図になるよう、絵師さんには依頼させていただきました。毎度、素晴らしいイラストを描き上げてくださる絵師さんには感謝しかありません。

他者が作品を読むことを意識する、といった認識の変化に特に大きく寄与したのは、別垢でやっていた有償依頼です。別垢では少々特殊な性癖を書いていたのですが、他者の期待に応える・他者を意識するという点で、私の創作観を大きく変えてくれました(気になる方はXの相互さん限定で教えるので、DMとか送ってください)。

有償依頼では、クライアントの依頼文から何を求めているのか、どう期待に応えるかということをくみ取らなければいけません。非常に大変かつプレッシャーのかかる状況ですが、同時に自作品をメタ的に見つめる視点も養うことが出来たと思います。

昔はただ、書くのに精いっぱいで、自分の妄想を具現化させたり、そのための知識やスキル、文章表現を身につけることを考えていました。そして、創作のプロセスに他者の存在が入り込むことを、ノイズのように認識し、忌避していたように思います。

しかし、創作活動を始めて約5年。内なるものだけでなく、外にあるもの、すなわち他者の視点といったものを作品のプロセスの中に組み込むことが多くなったと思います。それが作品の内容にどう影響したか、具体的なことは分かりませんが、少なくとも創作活動をする上での思考はかなり変わったと思います。

とはいえ、創作活動においては何より、自分自身の思考や感情に目を向けることが大事だという考えは今も変わっていません。自己を把握した上で、それをどうわかりやすく見せるか、というのが創作活動をする上で大切にしていることです。

今は海外にいるので、これを書いているのは早朝なのですが、思いつくままに、キーボードをカタカタと鳴らしていました。なので、あまり他の方の視点は考えていないかもしれません。読みづらかったらすみません。

書きたいことはだいたい書いたので、今日はこの辺で。


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