ggplot2で2年1ヶ月分の執筆記録をグラフ化してみた

 勉強会用のプレゼン資料を作ろうと思ったものの、何にもやる気が湧かないので現実逃避でnote書いてます。

 以前のnoteの記事で私は、1ヶ月の執筆量(文字数)を記録しているということをお話ししました。

 あれからずっと毎日文字数を記録し続けており、今では2年分(日数にして786日分)のデータが蓄積しています。自分の執筆行動をセルフモニタリングすることは、今までの創作活動において大変役に立っていると実感しています。

 せっかくデータをたくさんとったのだからグラフを書きたいと思い、4月から勉強し始めたR studioを使い、ggplot2というパッケージで遊んでみました。

 ggplot2の勉強にもなりましたし、執筆活動を振り返る良い機会にもなりましたので、noteにまとめたいと思います。

 ※筆者はR studioを使い始めたばかりなので、図表の見栄えはあまりよろしくありません。ご容赦……


文字数の分布


 下図に文字数の分布を示したヒストグラムがあります。(潰れていますが)横軸が文字数、縦軸がその文字数を書いた日数です。

 右に行けば行くほど文字数が多くなり、縦軸が大きいほどその文字数を書いた日数が多いという解釈になります。


文字数のヒストグラム

 データを取り始めたのは2023年6月からです。1番左側のバーには「0文字」の日も含まれています。

 ヒストグラムを概観すると、2023/1までは左側に偏っておりますが、それ以降は徐々に左側への極端な偏りが小さくなってきています。このことから、1日の文字数が相対的に増えてきていることが分かります。

 実際、偏りが小さくなってきていてからは文字数が80,000字を超える日が増えてきています(左側への偏りが小さい2021/8あたりも、80,000字を超えていました)。

 ヒストグラムを作るだけならExcelが早いですが、月別に並べる場合はggplotを使うことで見やすい図を作ってくれるので便利です。それにより、年ごとの比較がしやすくなり、より執筆の状況が把握しやすくなります。

折れ線グラフ


 次に、月別の合計執筆量をもとに折れ線グラフを作成しました。

折れ線グラフ

 縦軸が合計文字数です。グラフを概観すると、かなりバラツキがあることが分かります(実際に1日の文字数について標準偏差を出したところ、SD=2180(字)と、1日単位でみてもかなりバラツキが大きいです)。

 折れ線グラフを見てみると、文字数が上昇しているのは2021/6~20201/82023/1~2023/7となっており、逆に文字数が低下しているのは2021/9~2021/112022/6~2022/9となっています。それ以外の月は上がったり下がったりを繰り返しており、目に見えたパターンは見られません。

 2022/9~2023/1の期間は、執筆しているのがしんどいと感じていた時期だったのですが、グラフで見てみるとなんだかんだで他の月と同程度に書いているようでした。

 ちなみに作業時間も毎日記録しており(2022/4から)、その折れ線グラフもお見せします。

作業時間のグラフ
比較のために折れ線グラフを再掲

 例えば作業時間の折れ線グラフで、2023/5~2023/6を見てみるとグラフが下降しているのですが、これは文字数の折れ線グラフでも同様のことがいえます。以上のことから、程度の差はあれど、1ヶ月あたりの作業時間と1ヶ月あたりの文字数は連動していることが分かります(まあ、当たり前の話ではありますが)。

 実際、1日辺りの作業時間と文字数で散布図を書いてみたのですが、r=.81とかなり強い正の相関を示しています。

1日の文字数と作業時間のプロット


年と月別にプロットした図


 ここで相関係数が小さければ、「文字数が多いからといって時間を多く費やしているとは限らない」みたいな、ちょっと面白そうな結論も出せたんですけどねぇ。

 とはいえ、日々の文字数を記録し、グラフ化すること自体あまり見かけなかったので、個人的には面白いと感じています。

 余談ですが、このデータはネストデータ(階層性のあるデータ)になっているので、マルチレベル分析とか出来たら面白いなーと考えてみたのですが、結局基礎的なデータをグラフ化するだけに終わりました。この辺についてはまだまだ勉強が必要ですね。

まとめ


 「せっかくR studio勉強しているんだから、作図して遊びたい!」と思ったので、グラフ作って遊んでました。おかげさまで楽しくR studioの勉強が出来ましたし、資料作りの現実逃避も出来ました(明明後日締め切りなのにまだ何もできてねぇ……)。

 私は趣味で同人活動をしているのですが、文字数を記録すること自体が執筆のモチベーションにつながっていて、最近は割と書き続けられています。

 逆に書かなきゃという強迫感に襲われることもあるので、無理しない範囲で日々の行動を記録したいものです。

 この記事が、読んでくださったライターさんや作家さんの何らかのアイデアや助けになりましたら、それはとっても嬉しいなぁって思うのでした。

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