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日本版 【Beat the Streets】は不可能

日本でアメリカの「Beat the Streets」のようなレスリングエキシビジョンイベントを開催することには、多くの課題があります。このイベントは、アメリカ国内のトップ選手と世界のトップ選手を招いてエキシビジョンマッチを行うもので、ニューヨークのタイムズスクエアなどで開催されることもあります。日本でも、こうした大規模なエキシビジョンマッチを実現できれば、プレイヤーにとって注目される場での出場は大きな目標にもなり得るでしょう。しかし、日本での開催が難しい理由は以下の通りです。




1. 開催地の問題


アメリカではタイムズスクエアのような観光地や人が集まる場所でエキシビジョンが開催され、通行人が自然と観客となるため、イベント自体が大きな注目を集めます。しかし、日本で同様に大規模な屋外会場を確保するのは簡単ではありません。
例えば、渋谷のスクランブル交差点で半日通行止めにして開催するようなイメージですが、現実的には難しいと言えます。特に最近はハロウィンの渋谷での混雑に対しても安全性が懸念され、都や区が規制を強化する状況にあります。

解決のヒント
屋外にこだわらず、球場や体育館など観客席がある屋内会場も視野に入れることで、観客動員を図りやすくする手があります。これにより、観客が快適に観戦でき、イベント自体の開催も円滑に進む可能性があります。

2. 開催資金の問題


アメリカでは、地域のチームを応援する文化が根強く、Beat the Streetsのようなイベントには多くのスポンサーが付いています。しかし、日本ではレスリングはスポンサー獲得が難しく、運営資金を確保することが困難です。例えば、10試合を行う場合には、海外選手の招待にかかる航空券や宿泊費が約200〜300万円、さらに会場設営や運営人件費を含めると最低でも1000万円程度が必要です。これをスポンサーだけで賄うのは、現状の日本のレスリング界では難しい状況です。

解決のヒント
格闘技イベントを運営する企業、例えばRIZINのような団体と連携を図り、資金を集めることができれば問題の解決が見込めます。また、スポンサーシップの獲得にも有利に働くかもしれません。

3. 競技人口と人気の少なさ


日本ではレスリングの競技人口が少なく、また一般的なスポーツ観戦の対象ともなりづらいため、エキシビジョンへの関心や観客動員が課題となります。野球やサッカーといったメジャースポーツのような観戦文化がなく、広範なファン層の確保が難しいのが現状です。

解決のヒント
普段の競技場ではなく、一般の人が集まる観光地やショッピングモールなどの多目的会場でイベントを行うことで、観戦者の裾野を広げる一助になる可能性があります。集客数の増加に伴い、レスリングへの関心が少しずつ高まる期待もできます。


4. メディア露出の少なさ


レスリングはメディアでの露出が限られており、テレビやSNSで広く知られることが少ないため、広報や観客への訴求が限られます。これにより、イベントそのものが幅広い観客層に認知されにくくなっています。

解決のヒント
SNSやYouTubeなどデジタルメディアを活用して、試合のライブ配信や練習風景、選手インタビューを配信することで、ファン層を増やす取り組みが有効です。また、他の人気スポーツのインフルエンサーとのコラボも視野に入れることで、幅広い層への訴求が期待できます。


5. 指導者や運営スタッフのリソース不足


日本のレスリング界では指導者や運営に携わるスタッフの数が限られており、特に地方では人手不足が顕著です。エキシビジョンイベントを行う際にも、こうした人材不足が支障をきたすことがあります。

解決のヒント
ボランティアスタッフやスポーツイベントに関わる民間団体との協力体制を構築することで、運営サポートの負担を軽減し、開催準備が円滑に進む体制を整えることが考えられます。また、学生のインターンシップ制度を活用し、スポーツマネジメントやイベント運営に興味のある若い人材を育成することも有効でしょう。

こうした課題は多岐にわたりますが、どれも解決策が見出せる可能性があります。日本で「Beat the Streets」のようなイベントを実現できることは、レスリング界にとって大きな進展となるでしょう。それは、私自身にとっても人生の目標の一つです。

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