高校時代 2年生
2015年4月高校に入学して、1年が経過しました。2年生となり、迎えた4月末JOC杯では、ライバルに勝ち優勝しました。これにより2年連続世界カデット選手権の日本代表切符を獲得しました。
また、6月に行われた関東大会で団体初優勝した事は、今でも鮮明に覚えています。なぜなら、私の通う帝京高校からは3人しか出場していないのにもかかわらず、3人が優勝し、前代未聞の団体優勝に繋がりました。
おそらく今後母校が関東を制する日が来ることは、無いと思います。関東を制するものは、全国を制すと言われるほど、レスリングでは関東のレベルが非常に高いです。そんな中でこの栄光を勝ち取れたのは切磋琢磨して来れた同期の2人がいたからだと思いました。
そして迎えた夏のインターハイ
練習の成果が出た!という感じでした。レスリング人生で一番キレのある試合をしていたと今でも思います。
世界カデット 2度目の挑戦
インターハイ優勝のまま絶好調で迎えた世界カデットは、ボスニアヘルツェゴビナのサラエボで開催されました。
普段66kg級で出場していた私にとって69kg級に出場することは、相手が大きくなり、強くなるということが考えられましたが、得意な攻撃的なレスリングは世界に通用すると自信がありました。
昨年同様優勝者に敗れる
試合展開としては勝っていたものの、タックルに入った際、返された時にどちらにどれだけポイントが入っているのかスコアボードを見間違えていました。試合終了間際にしか自分が負けていることに気づかず敗北しました。
自分に勝って優勝したロシア選手は決勝を圧勝しました。見れば見るほど悔しくなりました。
「あと一歩で世界一になれたのに」
2回目の世界カデットでもそう思いました。結局、そのあと一歩が実力不足であり、その僅差が世界の壁なんだとこの時痛感しました。
3位決定戦では、アフリカ王者のエジプト選手と対戦しました。
無事に勝利を収め、銅メダルを日本に持ち帰ることができました。
表彰式のロシア選手は、私の名前を呼ばれていた時、讃えて拍手を送ってくれました。その時は気づきもしませんでしたが、写真を見て、これが世界チャンピオンとの差なんだろうなと痛感しました。私は、レスリングでも、人間性でも彼に負けていたと思いました。
悔しい限りですね。笑
島国の日本から海を渡り世界へ進出する。これは、レスリング選手としても、人としても成長させてくれる事だと思いました。
和歌山国体 グレコローマン
普段やっていたフリースタイルではなく、下半身の攻防が禁止されている、グレコローマンに出場しました。立ち上がりは、慣れないグレコに調子は上がりませんでしたが、決勝戦では、テクニカルフォールを収め、国体初優勝を果たしました。
和歌山は、僕にとっても思い出の場所となりました!
国内の成績により、日韓交流日本代表
フリースタイルもグレコローマンもどちらもレスリングです。レスリングをやるにあたって、どちらもできないといけないと私は考えています。フリースタイルがグレコローマンに生きる部分もありますし、もちろんその逆もあるからです。日本のグレコ強豪校である、日体大にもグレコローマンの合宿に参加させていただきました。
そのグレコローマンの強化を経て、昨年同様、コンソーシアム事業により、2024年にオリンピックが開催されるであろう、フランスのパリに行くことが決定していました。
残念なことに、出発1週間前に、フランスでテロが起こり、行くことができなくなりました。2024年パリオリンピックで日本を背負うであろう人材として選抜され、現地を下見も兼ねて遠征できることは物凄く楽しみにしていましたが、またと無いチャンスを逃したなと今でも思います。
急遽パリから韓国へ変更となり、キョンソン大学へ行きました。
韓国のグレコの強豪校です。朝練、午前練、午後練と練習もハードでした。とても良い練習ができ、この時に、相手との圧力の駆け引きを覚えました。
2015年は実に充実したレスリング生活を送ることができました。今思っても、一番楽しかったのが高校2年生だと思います。
高校2年生 3月 全国選抜
JOC、インターハイ、国体と3つの高校タイトルを含め4つ目の全国選抜を制すことができました。
そしてついに、高校最後の年を迎えます。
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