Ohmi Sugimoto/杉本央実

演出家太田省吾氏の研究をしていた 研究のベースは初述の通りでしたが演劇やなぜか BL のことを書く。

Ohmi Sugimoto/杉本央実

演出家太田省吾氏の研究をしていた 研究のベースは初述の通りでしたが演劇やなぜか BL のことを書く。

最近の記事

おっさんずラブ-リターンズ最終話の台詞について

本来は別の内容のものを書き始めていたのですが、最終回の内容について別途書いておく必要があると思い、こちらを書きました。 何かを書きたいと思うことも、書かなくてはならないと思って書くこともありますが、どちらも何かものを書くことへの義務ではなく、自分の意思で書いていました。そのため今回のことは、義務的な気持ちで書かなくてはならず非常に心苦しく、気の進まないことです。しかし、次回に投稿する内容がまた別の感想の記事になるため、全く触れずに別の記事の投稿を行うことは、私の心情や考えに

    • 「おっさんずラブ」は BL でなかったか

      *全て敬称略、ネタバレを含む内容となりますので、避けたい方は閲覧避けてください。 *また全て個人の感想や感覚に基づく記載となることをお含みおきください。 「おっさんずラブ」は BL 作品なのか?と問われると困ることがある。 私は「おっさんずラブ」に関してはBL作品ではないと位置付けている。それ故、「おっさんずラブ」が BL を前面に出していない作品であったからこそ、よかったことがあったのだが、それが続編になってないものになってしまっていないかと、少し残念に思っている。

      • 「チェリまほ」タイドラマ版

        タイで「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」がドラマになる。タイでドラマ化することには全く不安というものはない。その時に、なぜタイで実写ドラマ化することに対して不安がないのだろうとも同時に思う。タイでドラマ化する時は、絶対に BL をするからだという安心感がある。 純粋に BL ドラマをするとはどういうことだろうか、ということを思う。 日本の BL ドラマも毎クール放送するようになったが、ただ BL をする、ということが難しいように感じる。BL の何を

        • 『モアザンワーズ』映像化のまえに/日常というわかりあえなさの寂しさ

          *これは映像化された『モアザンワーズ』を一切確認していない状態で、漫画版『モアザンワーズ』ならびに『IN THE APARTMENT』について記したものになります。 *批評的な文章となるため、ストーリーに直接触れる内容を記載しています。ネタバレが嫌な方は避けてください。 日常というのは分かりあえないことの積み重ねなのかもしれない、ということを言われると胸を突かれるような思いになる。知らないでいられればよかった、と思う。 日常の中で、人と人とで関わるときに、わたしたちは他人と

          バストリオ「ストレンジャーたち/野生の日々」

          VACANTという空間で行われた、バストリオ「ストレンジャーたち/野生の日々」。 この感想と小さな論考を書くために、noteを立ち上げたと言っても過言ではない。これは、この作品が素晴らしかったということを記述するための記事だからである。 バストリオの演劇は、演劇は何であるかを問うものであり、同時に演劇に対しての考え方、捉え方を問うものであると考えている。 今作についてもその問いは延長されていて、音楽と光と、そして今回は絵も融合されて、一つの空間が出来上がっていく。 多

          バストリオ「ストレンジャーたち/野生の日々」