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年末調整の書類を見ながらふと思ったこと

アバラ骨を疲労骨折したことによりくしゃみが可愛くなったという話を前回しましたが、なんと骨折から3週間経った今、私のくしゃみは無音andノーモーションになりました。
無音くしゃみでもアバラは痛いです。

今度から特技を聞かれたら「準備動作なしで無音のくしゃみができます」と答えようと思います。


私はXのアカウントだけ持っておりまして(見る専なので一言もつぶやいていません)よく世間で流行っている話題なんかを流し見しているのですが、先日結構グサリと胸に刺さった呟きに出会いました。

人の呟きを貼り付けるのもアレなので要約すると

「辛い環境でめちゃくちゃ苦労してきた自分は他人よりも偉いと思っていたし、それが自分の自己肯定感にもなっていた。でも就活で『そういう我慢とか苦労とかじゃなくて何か成果があったのか?』と問われて、全てが覆された」

という内容のリプライが

「苦しんでいただけで頑張ってはいない」

というつぶやきにつけられていて

ああ、あたしじゃん。


としばし固まってしまいました。


今年の初め、公務員を辞めて仕事を探す、となったときに履歴書や職務経歴書を書きながらまさに感じたことでした。
あ、ちなみにエライとは思っていない。

仕事は本当につらかったです。
でもお給料が発生しているのだから、どうにかその場を乗り切ることだけを考えて仕事をしていました。
仕事の大半は「これはこうした方がいいかな?」なんて考えてやったものではなく、ただ「上司からも同僚からも県民からも、誰からも苦情がきませんように」という気持ちがいつもどこかにありました。

そんなもんだから、少し仕事のできる人にはすぐに見抜かれちゃうんですね。
あ、こいつ何も考えてねぇな、と。

「これ、どうしたらいいと思う?」と上司に聞かれるとすごく困りました。
こんな階級社会で私が何を言おうが上司の指示に従う以外選択肢がないのに、それ聞く意味ある?と思っちゃうんです。
上司が求める正解を外すと無能扱いされるし、でも一生懸命考えても自分の意見なんて出てくるわけもなく。
ただ指示に従って動くだけなので「自分で仕事をしたぞ」という達成感もなく。
いつも「正解がわからない」仕事をするのが苦しかったです。
ひたすら翻弄され続ける日常を我慢していただけ。
そこに私の席があるから、座って電話を取って耐えてただけ。

苦しかっただけで、頑張ってはいなかった。
何の成果も出したことない。

行政職なら企業と関わることもあったかもしれません。でも私は一般企業で働いたこともなく、社会で通用するような成果や実績も経験もないままアラフォーになってしまったんだなぁ、と職務経歴書を書きながら惨めな気持ちになったものです。
だって名刺の渡し方すら知らないんだもん。


幸い4月から某士業事務所に拾ってもらい、今は日々知らなかった社会を垣間見るパート生活を送っています。
わかることが少しずつ増えるのが楽しいです。
電話が鳴っても怖くありません。
毎日必ず定時と同時に事務所を出られるので、保育園のお迎えに間に合うか不安になったこともありません。
日曜日の夜が憂鬱じゃありません。
年収は去年の半分弱になりますが、お金には代えられない生活を得たと思っています。

今日、年末調整の書類をもらって今年の収入を書く欄を見てふと思いました。


なんか副業して公務員レベルに年収戻せんかな…



同レベルは言いすぎたな。3分の2くらい。
5ヵ年〜10ヵ年計画で。パートと合わせて。
だってせっかく仕事を辞めたんだから。

私は我慢とか苦労とかじゃなくて、努力をしたいんだ。


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