3帖でも20帖でも和室は良いよね
育ってきた環境って本当にありとあらゆる面で自分の価値観を作っているみたいです。
我が家が建ちました。わーいわーい。
これで俺もローン持ちだぜー。
濡れそぼる雨の中引き渡され、まだ整地していない外構がぬかるみまくって玄関ポーチは早速泥だらけになりました。チックショー!
夫と「絶好の引渡し日和だな!」と笑い、エアコン工事の立会いや今の家ではもう使わない荷物などを早速運び込みました。
本格的な引っ越しは3月末です。
それまで週末に荷物を少しずつ移動させる予定です。
息子はリビングでシャトルランをしていましたがお構いなしです。
下の階に人などいないので好きなだけ走るがいいさ。
家を作るにあたって我が家は、客間(和室)は不要派でした。
人を泊めることが年に何回あるんだろうか?
泊まらないにしても来客をダイニングテーブルに座らせても別によくない?
という価値観です。え、いいよね?
そういう訳で和室は当初作らない予定だったのですが、夫の「自分が畳でゴロゴロしたい」という希望により結局和室を作ることにしました。
基本的に夫は、家づくりに関して
間取りも何もかも君(私)の好きなようにしていい
でも1人で引きこもれる(ゲーム)部屋が欲しい
という希望しか言ってこなかったので、ならばお望み通りと夫の部屋を作る代わりに間取りは全て私が決めました。
そして数少ない夫の「畳でゴロゴロしたい」という希望を叶えるため、3帖の畳部屋を作りました。
この3帖はリビングに隣接しており、部屋というより納戸のような感じがします。
雰囲気だけなら秘密基地に近い。
お仕置き部屋と言われても違和感ない。
しかし夫はこの広さに満足しており、
ここだけは治外法権や!掃除以外!
ここでお昼寝するんや!
ゲームもし放題や!
と喜んでいます。
待て、掃除も治外法権だろ。私は何もしないぞ。
基本的に夫の部屋ではありますが、家族の仮眠や病気のときの隔離部屋にもなりそうだなぁと思っています。
さて、そんな家の引渡しが終わり、翌日の昼にうどんでも食べに行くかとちょっと街外れのうどん屋さんに行ったときのことです。
店の外で間隔を空けて待っていると。
私たちの後ろには30歳前後の茶髪の作業服を着た青年と、彼の職場の先輩と思しき男性が並んでいました。
大きな通りから外れた市街地で、周りに誰もいないので世間話が自然と耳に入ってきます。
先輩「結局いくらかかったん?
2階建てだっけ?」
青年「2800万くらいですかねぇ」
ほう、マイホームの話か。
どうやらこれから建てるような口ぶり。
先輩「へー結構いったね」
青年「いやでも土地代がなかったけんすねぇ
そこがだいぶ大きいっすね」
先輩「400坪で500万だっけ?」
は???
400坪500万?
もうこの時点で私の耳はダンボです。飛べます。
400坪の敷地を飛び回りたい。
青年「まぁ時価っすけどね
親父の土地なんで」
先輩「どこのメーカー?」
青年「◯◯建設です
ほんとは大手で建てたかったんすけど
金額がですね…
値段の割にえらい狭くて引いちゃって笑
俺んち実家農家なんで広いんすよ
だから家の感覚的に和室だけでも
20畳はほしくて…」
お前んちどんな豪農やねん。
思わず心の中でツッコんでしまいましたが、まぁ田舎あるあるですね。
20帖の和室も昔ながらの農家なら全然普通です。
襖を取っ払ったらそのくらいになる。
実家が大きいと家の大きさの感覚がこんなに違うのか…とちょっとしたカルチャーショックでした。
3帖の和室で満足してくれる夫よありがとう
と、うどんを吸い込む夫を見ながらこっそり感謝しました。
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