こんな人になりたくない
と思ってるのにそんな人になってませんか。
母親みたいな人になりたくない、と思っているのに気がつけば母親のような物言いをしている。
人を人とも思っていないような上司に言われた言葉が忘れられない。
でも自分も追い詰められると同じような言葉を部下に吐いている。
シロクマ実験という心理学実験をご存知でしょうか。
専門家ではないので細かい解説はできないのですが、簡単に説明すると
①34人の学生を2組に分け、
「シロクマについて考えて下さい」
「シロクマについて考えないで下さい」
とそれぞれのグループに指示する。
②その後5分間シロクマについて考えさせる。
どちらのグループがよりシロクマについて考えてしまうのか?
という実験です。
詳細は省きますが、結果的に「考えて下さい」と言われたグループよりも「考えないで下さい」と言われたグループの方がより考えてしまう傾向にあったそうです。
つまり、考えてはいけない(考えたくない)という意思があるにも関わらず、意識した時点で脳に刷り込まれていくのです。
イメージトレーニングってよく聞きますよね。
もうすぐオリンピックです。
最高のパフォーマンスをするために選手達は常日頃からイメージトレーニングして身体のベストな動きや感覚を叩き込んで本番に臨むのでしょう。
イメージトレーニングの効果って絶大です。
毎日毎日イメージすることで、無意識的な部分まで身体や考え方が変わっていきます。
読んだ本に影響を受けるのもまたイメージトレーニングに近いのでないかと個人的には思っています。
本の内容を頭の中で反芻することでふとした瞬間の判断に影響が出ますからね。
前置きが長くなりましたが。
私は両親に対してトラウマのようなものはありません。関係も良好ですし、尊敬も感謝もしています。
ただ、子どもの頃言われて(されて)嫌だったな、と思っていたことも人並にあります。
言い方だったりしぐさだったり、些細な事です。
それを根に持っている訳ではないです。
しかし自分はしないようにしよう、と意識するあまり自分もふとした瞬間に同じことをしていることに気付きました。
嫌だったな、と記憶している言い方や口調が母そっくり。真似たつもりはありません。
でもそっくりなんです。
親子だから仕方ないのかなと思っていたところ、
「脳は否定文を区別できない」という言葉を目にしました。
それが先ほどのシロクマ実験の内容です。
なりたい、なりたくないという意思に変わらず、イメージしてしまった時点で脳はそのイメージに近付いてしまう。
ポンコツかよ。区別せぇよ。
でも人間の脳ってそういう仕様になってるらしいからしょうがない。
実はシロクマ実験にはもう1つグループがあります。
シロクマのことが浮かびそうになったら「赤いフォルクスワーゲン」についてだけ考えるよう指示されたグループ。
このグループはシロクマのことを考えたくないのに考えてしまう現象は起きなかったそうです。
ということは。
こんな人にはならないと戒めとして意識するのではなく、あんな人になりたいと憧れる人を意識すると、こんな人(戒め)ではなくあんな人(憧れ)に近づけるということです。
あんな人になりたいな、というお手本になる人…分かりやすいのは芸能人ですね。
素敵な人がたくさんいますし、基本的にいいところしかメディアに出てこないので理想だけを取り入れられます。
なんかコレ他にも応用が効きそうだなぁ。
あなたの理想の人はいますか?
私の理想は顔が柴咲コウで性格がカズレーザーで、最終形態が夏木マリです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?