助けを乞うことができなければ助けは得られない

 ”「誰か助けて」と言っても、助けは得られない。目の前に歩いている、その人に助けを乞え”

 前にも書いたかもしれない。ある消防士の話だが、往来で人が倒れても誰も救急車を呼ばないということがよくあるそうだ。急病で救急車を呼んでくれと喚いて倒れこんでも、通行人がみな「誰か呼ぶだろう、だから自分は通報する必要がない」と思い込んでしまうことによるものだ。

 そんなとき、「そこのあなた、救急車呼んでください」という助けの求め方をしろと、その消防士は言った。

 これは何も、緊急通報に限った話ではないと私は思っている。日常でも、「これから”誰か”一緒にゲームしない?」とSNSに書くより、直接チャットで1人1人当たった方が早く仲間を募ることができるなど、広くあてはまる話だ。これを私は、「結果が得たければもっと積極的になるべきだ」という意味を持たせて常に意識させるため、先述の語を座右の銘としている。

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