![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123998917/rectangle_large_type_2_8b1c12eb3cac05e0fedd9db5ac975192.png?width=1200)
帳尻合わせで生きている
今年もあとちょっとです。一足お先に始めさせてもろてます。店内をぐるっと見渡したかんじ、おひとり様は私だけ。
それにしても、毎月お金がどうしてこんなに飛んでいくんだろうかと不思議に思う。けれども、まあちゃんとやることやってんだからしょうがないよな今日は卵かけご飯で満腹にするか〜みたいな感じで、帳尻さえ合えば良いのだと思って生きています。
12月で、OLを初めて半年が経つ。いっちょ前にボーナスなんかも支給されて、OLという肩書きがずいぶん馴染んできた。会社の人間関係もいざこざはない。嫌になるくらい健康体だし、ご飯もほぼ毎日作って食べているし、家族仲だって良好だ。
あの頃より、税金だとか保険だとか、今の日本を上手に生きていく為の知識が増えて、財力も増して、知人関係も広くなって。なんにも困っちゃないし、これっぽちの問題もない。…いや、違う。知識が増えて財力が増したからこそ、なんだか、とっても、何かに気をつけなければいけないような気がして、胸がざわついて仕方ないのです。
だから12月は、電車の中の勉強時間をすっぱり辞めにして、小説を読んだりなどしていました。
時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとり認めようとはしませんでした。
(中略)
けれど、時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。
人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそって、なくなってしまうのです。
今年1年で、生活は大きく変化したけれど、どんな時間を過ごしていこうと、何かを感じとることを鈍らせずにいたい。自分の好きなことを忘れずにいたい。
やっぱり、食べたものが体をつくるように、読んだものが思考を作るのではないかなと思います。心疲れた大人にこそ、チオビタよりも文学などをお勧めしたい。そこに美味しいお酒があれば尚さら良いです。
なんて書いてたら、そろそろ4杯目になりそうなので終わります。今月末も、卵かけご飯で帳尻合わせだな!
おしまい。