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小海線

小海線は、長野県小諸市の小諸駅と山梨県北杜市の
小淵沢駅間78.9kmを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)長野支社が管轄する鉄道路線です。

1915年8月8日にに佐久鉄道として小諸駅→中込駅間、同年12月8日に中込→羽黒下駅間が先行的に開業したのが始まりです。
開業当初は国有化されておらず、東武鉄道や西武鉄道などと同じ完全民営鉄道の一つでした。

 開業当初は小型の蒸気機関車(※炭水車なし)が運行されていました。
しかし1930(昭和5)年に動力近代化の一環で当路線にガソリンカーが導入されました ディーゼルカーよりも経済的でメンテナンスしやすかったのが理由です。
1935年11月29日には小諸→小淵沢駅間までが全線開通しました。同時に小海→小淵沢駅間開業に伴い入替可能、小型軽量、長距離対応のC56形蒸気機関車がこの路線に導入されました。

1973年まで小海線にて運行されていたC56形蒸気機関車の96号機。野辺山駅前の銀河公園にて静態保存。

中込→小淵沢駅間は急激な急勾配区間が連続するためガソリンカーは乗り入れができませんでした。そのため小諸→中込間はガソリンカー、中込→小淵沢駅間は蒸気機関車と車両が区分されていました。

1949年、日本国有鉄道発足とともに国鉄線に編入されました。

1987年4月1日、国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承。

電気とディーゼルエンジンの双方で走行可能なハイブリッド気動車
「キハE200系気動車 こうみ」


HIGHRAIL1375。2017年7月1日より営業運転開始。

日本鉄道最高地点(長野県南佐久郡南牧村)標高1375m。

現在は、普通列車のみの運転で、他線との直通運転はない。小淵沢駅 - 小諸駅間の列車がおおむね1 - 2時間間隔で運転されるほか、小海駅・中込駅 - 小諸駅間の区間運転列車があり、中込駅 - 小諸駅間は通勤時間帯には約20分間隔での運転となる。朝5時台には野辺山発小淵沢行きの列車が設定されている。また、観光シーズンになると小淵沢駅 - 野辺山駅間に1日3 - 4往復ほど、「八ヶ岳高原列車」と称する臨時列車が運行される。

キハ110系気動車置き換え完了後の1992年3月14日からワンマン運転を開始。2007年7月31日からは、世界初のシリーズ式ハイブリッドシステムを導入した新型気動車キハE200形(通称こうみ)が併せて運行されている。列車編成は1 - 3両で、中込駅で列車の増結・切り離しが行われる場合がある。車両基地は中込駅に設置されており、1991年4月1日に中込運輸区から改組された小海線営業所が全線を統括しています。

また、信州ディスティネーションキャンペーンに合わせ、2017年7月1日からキハ100形・キハ110形気動車を改造した観光列車「HIGH RAIL 1375」が運転されています。

※過去に運転されていた列車

小諸駅での信越本線との接続が失われる前は、上田駅まで直通する列車が存在しておりました。JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)が運営していた時代には、水曜日と木曜日に運休する列車があった。小淵沢駅からスイッチバックして中央本線上諏訪駅まで直通する列車も存在した。

1968年から1975年まで、循環運転の急行列車「のべやま」「すわ」が以下の経路で運行されていた。なお、「すわ」は塩尻駅先着とし、「のべやま」は小諸駅先着とした。

  • 「のべやま」→ 長野駅- (信越本線) - 小諸駅- (小海線) -小淵沢駅 - (中央本線) - 塩尻駅- (篠ノ井線) -篠ノ井駅 - (信越本線) - 長野駅 ←「すわ」

過去に運行されていたイベント列車

一時期、高原列車としてのイメージを生かすべく、いくつもイベント列車が運行された。

①ときめきの恋列車

1986年夏に、小海線のキハ52形気動車のうちの2両(122・123)が、白地に八ヶ岳連峰と気球や飛行船が描かれた塗色に変更され、小淵沢駅 - 軽井沢駅間を結ぶ臨時列車「ときめきの恋列車」として運行された。内装も変更されており、天井は夜空をイメージした濃い青に塗られ、夜光塗料で星座模様が描かれたものであった。ただし、正確な星座を描いたわけではなく、「ときめきの恋」「JNR」など、遊び感覚も多分に盛り込まれていた。1991年頃までこの塗色のまま他車と共通運用となっていた。

②マザーグーストレイン

1987年、JR東日本と長野市のファンシー雑貨店「クリエイティブヨーコ」との共同による、「マザーグーストレイン」が運行された。車両はマニ50形荷物車の改造車が使用された。

③葉ッピーきよさと

1988年夏から1992年まで、新宿 - 清里間を中央本線から直通運転する臨時快速列車「葉ッピーきよさと」が運行されました。

使用車両は、長野支社所属の簡易リクライニングシートに改装された169系電車で、小海線内では非電化のためDD16形ディーゼル機関車に牽引される形式を取りました。

初年度は北長野運転所(現在の長野総合車両センター)所属の「みすず」用4両編成を使用し、小海線内では冷房などの電源車代用としてスハフ12形客車を連結した。翌1989年以降は松本運転所(現在の松本車両センター)所属の3両編成(通称「改座車」)に変更され、牽引機となるDD16 301・302に静止系インバーター (SIV) を搭載したため、電源車の連結がなくなり、また電源容量の関係で小海線内では冷房使用は不可となりました。

なお、小淵沢駅ではホームに面していない線路(3番線)で機関車の連結・解放を行うため運転停車(※ホーム上での客の乗降なし)としました。

④信州循環列車・ぐるっと信州ときめき号

1993年から1997年に、前述の循環急行「のべやま」「すわ」と同一のコースをたどる臨時快速「信州循環列車」が運行されました。1995年の運転ではシャトル・マイハマを千葉支社から借り入れ、電源車代用のスハフ12を連結した編成をDD16 301・302がプッシュプルで牽引・後押ししました。

運転初年度の設定は、秋田にあったキハ58系エレガンスアッキーを使用し、全車グリーン車自由席の設定で運転されたが、団体乗車等で混雑のために飯山色のキハ52(普通車自由席)を増結して運転、その後は飯山線キハ58系(全車普通車指定席)、キハ110系となりましたが、キハ110系使用開始時は秋田から特急秋田リレー仕様である300番台のまま長野へ転属になったため、一般化改造工事が終了するまで全車指定席として設定され、その後は全車自由席に変更されました。基本の運転パターンは長野駅 → 松本駅 → 小淵沢駅 → 小諸駅 → 長野駅でしたが、これと逆周りに運転する日も設定されました。

しかし、1997年9月30日をもって信越本線横川駅 - 軽井沢駅間が廃止となり、軽井沢駅 - 篠ノ井駅間がしなの鉄道線に経営分離されて程なくして、小諸駅での小海線とかつての信越本線とを結ぶ線路が分断されることになったのです。

これにより同列車も運行終了となったが、2004年10月に、JR東日本としなの鉄道の共同企画で「ぐるっと信州ときめき号」として復活しました。これは、しなの鉄道線小諸から189系直流特急形電車で篠ノ井駅、篠ノ井線経由で塩尻駅、塩尻駅から中央本線上諏訪駅まで、上諏訪からはキハ110系気動車が小淵沢駅・小海線経由でしなの鉄道線小諸駅までを運行した列車で、かつてのように車両を乗り換えずに一周することはできませんでした。

2008年1月に運転された「ぐるっと信州ときめき号」では、小諸駅からしなの鉄道線・篠ノ井線・中央本線を経て小淵沢までは485系電車「彩:いろどり」、小海線小淵沢から小諸まではキハE200形気動車が使用されました。

私にとっての小海線の魅力は、

1.我が国の鉄道路線の中で最も標高の高い地点を走っていること
2.八ヶ岳高原・清里高原や浅間連峰などの絶景を楽しめること
3.HIGHRAIL1375やハイブリッド気動車キハE200など車両に個性があることです。
皆様も長野県に旅行に来た際には、小海線で沿線の観光地まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
様々な魅力がこの小海線にはあります。
ご清読頂きましてありがとうございました。

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