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大阪中之島美術館はしご②~TRIO~

 塩田千春展でお腹いっぱいになったものの、せっかく来たのだから、と「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション」も鑑賞することにした。

 こちらは手短に。

 塩田千春のパワーに圧倒された後なので、慣れ親しんだ絵画展は何だか落ち着く。順番はどっちが良かったのだろうか? とも思うが、現実世界にすんなりと戻るには「塩田千春」⇒「TRIO」が正解かもしれない。

 「TRIO」はパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館が所蔵する「これぞ」という作品が並んでいるので、実に贅沢です。

 何度も観ているものの、モディリアーニの<髪をほどいた横たわる裸婦>をまた観ることができて、個人的には大満足でした。僕は画家の中ではモディリアーニが一番好きなのです。一緒に並べられたアンリ・マティス、萬鉄五郎も良いですが、やはりモディリアーニが圧倒的に好き。

 他にも、佐伯祐三、ロベール・ドローネー、安井曽太郎から始まり、ユトリロ、長谷川利行、松本竣介、古賀春江、シャガール、ダリ、三岸好太郎、デ・キリコ、スーティン、藤田嗣治、ボナール、ローランサン、小倉遊亀、ピカソ、クレー、岡本太郎、草間彌生、奈良美智、バスキア等々の絵画に加え、そして倉俣史朗<ミス・ブランチ>も。

 一番面白かったTRIOは「13 現実と非現実のあわい」でした。ヴィクトル・ブローネル<ペレル通り2番地2の出会い>、有元利夫<室内楽>、ルネ・マグリット<レディ・メイドの花束>です。有元利夫とマグリットは好きで、過去に展覧会に出掛けてこともありますが、ブローネルはあまり知りませんでした。でも、今回のTRIOでは有元、マグリットよりもインパクトがあり、とても興味を持ちました。アンリ・ルソーの<蛇使いの女>と関連した作品であるのも面白いと思いました。

 僕がTRIOで最も印象に残ったのは、ブローネルではなく、中西夏之<紫・むらさき XIV>です。草間彌生の隣に展示されていたのですが、紫がとてもいいんです。ポストカードにはなっていなかったので、あまり人気はないのかもしれませんが、僕は気に入りました。好きです。

 以上、手短な感想になります。

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