まっしろ
目の前がまっしろになった
それはひとつの恋が終わったときだ
いい恋をするとわたしは綺麗になる
あ、わたし今人生でいちばん可愛いって思える
別に美女な訳じゃないけど
だけど心が潤うってこういう感じ
なんでもできる気がしてくる
ひとつ前の恋
その彼とは、そうではなかった
愛してもらえている自信がなかった
いつも愛してほしいと思っていた
でもそれ以上に好きがまさっていた
悲しんでいる自分に
気づかないようにしていた
だからさようならを告げられたとき
悲しい寂しいやっぱりかって思った後すぐに
心の中に急に穏やかな海がみえた気がした
朝がたの、とても静かで穏やかな海
ピンクに染まるとてもきれいな海
それでもやっぱり時間を置いて少し経つと
ああ、逢いたいと思ってしまう
目の前がまっしろになったらいいのに
なにものにも染まれるように
まっしろにしてほしい