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沖縄瀬底の旅~飛行機と海が苦手な人間が行く_3日目(瀬底)

こんにちは
夫からのDVで自殺寸前まで圧縮され、メンタルをメタメタに壊しつつなんとか這い上がっている私です。飛行機が苦手、かつ泳げない私が大好きな沖縄にやってこれました。天気はずっと晴れ、沖縄の神様!

[3日目]
行った場所:
アンチ浜、瀬底ビーチ、奇跡のようなカフェ
食べたもの:
マリンシューズの御礼ぜんざい、スパイスカレー
体験:
アンチ浜でセルフシュノーケリング、ゲストハウスでweb面接、カフェの屋上で地平線を知る

3日目は朝からどう動くかずっとずっと悩んでいました。
というのも、ふらりと応募した第一希望の会社から面接通知が来て、それがいきなりの今日!マジか。リゾートぽい服と最小限のメイク道具しかない。眉毛しか書けないよ。そもそもwifi通じるのか。
本来であれば今日、日帰りで離島に渡る予定でしたが、まさか浜辺でweb面接するわけにはいかないので、
午前は瀬底島内をぶらぶらして、午後はゲストハウスの個室で面接。
先に結果をいうとその企業とはご縁がなく、急いでするものにいい結果はついてこないこと、再度学びました。交際も結婚もそうだよね🤤

というわけで、企業からどんな連絡くるか分からず午前のうちは携帯電話を肌身離さず、ゲストハウスから歩いていける
アンチ浜へ
私の持ちうる装備品は、100均の浮き輪、数年前100均で購入した500円の気密性に欠けるシュノーケルセット、のみ。
さらに私は『水』が大の苦手。
きっと前世で溺れ死んだのだろうというぐらい水が苦手。
なのに、定期的にシュノーケルしたくなる怖いもの知らず。
浜に行っても、ぼんやりするふりをして、軽く20分は膝まで水につかってチャンスを待ちます。そうするうちに、水慣れしてそうな装備品完備のご夫婦がやってきてさっさとシュノーケルを始めました。パラサイトのように、つかず離れずの距離で側で泳がせてもらうことに。

宿から坂を下って海へ対岸には本部の町


泳ぐといっても、浮き輪でバタバタ水かきをしているだけです。持参のサンダルだとあまりにも前へ進まない。レンタルショップにいくも、セット貸ししかしてないとのこと。
浜辺に並んだおしゃれなレンタルショップの向こうに、たしか、地元の古びたお店が高値でレンタルしていたのを思い出し、単品だったら安く貸してくれないかしらと行ってみます。
「すいませーん」と声をかけて出てきたのは、いわゆる、沖縄のおじい。
フィンだけ貸してほしい旨を伝えますが、きっと訛り?なのかな。が強くてお互い話が通じません。おじいもセットでしか貸さないといいます。
ここで発揮するのが、旅先だとコミュ力無双になる八方美人力。
哀れに思ったのか、フィンではなく、なぜかマリンシューズをタダで貸してくれようとしました。
それには申し訳なく思う良心ぐらいは私も持ち合わせているため、
であれば、食堂でなにか食べますよ!とぜんざいを頂くことにしました。
5月の沖縄は25度前後でまだ寒い!寒いのを耐えつつ、おじいと会話が通じてるのか通じてないのか分からない時間を楽しみます。

お店のにゃんこ
氷たっぷりのぜんざい



ぜんざいを食べ終わり、お借りしたマリンシューズで再度シュノーケリングに挑戦!だがしかし、
寒い!寒すぎて、魚が見えたような見えないような、正直よく覚えていません。

泳げないので海の表面を見続ける
泳げない人には、対岸がみえる安心感のアンチ浜




昼前に撤退です。
ゲストハウスの自室に戻り、よい高さの机がないため、宿で貸し出している漫画とか本を積み上げて携帯をセッティング。
面接が終わってぐったり。スケジュール的にも万全じゃない状態で面接にのぞむものではないですね。


気分転換に、夕日には少し早いですが散歩へ。
昨日の路をまた歩きます。
瀬底ビーチにつくと、金曜だからか、昨日よりも人が多い。
家族連れやヒルトン、それと一人旅無職の私のコントラストで小さい卑屈を感じてしまいました。
もう夕日いいもーん、とやけになって、浜辺での夕日を待たず戻ります。

なんか、、私なにしてるんだろ。

新宿渋谷勤務で鍛えた早歩きで村の集落を通りぬけようとしている自分に愕然とし、集落の道端で立ち尽くしました。
私はなんで、旅行先の、それも予定も詰まっていないのに、島にまできてなにを急いでいるんだろう
ふと、若いカラスが、道を歩いていました。
カラスが飛ばないんです。
まるで散歩をしているよう小さくジャンプしながら歩いています。
ひらひら舞う蝶々を見上げたり、曲がり角を曲がったり、世界にワクワクしているような感じ。吉本ばななさんのエッセイで、子犬がこの世界はなんでこんなに楽しいの?とキラキラした目がいとおしい、というようなことを書いていて、まさにそんな感じのカラスでした。
カラスが道を曲がったのでついていきます。
ゲストハウスとは反対側の道です。
カラスに案内されるように知らない道に出て、カラスが示してくれたほうへ歩いていきます。

集落 カラスが先に導いて曲がっていった


すると、ここからも本当の話で、
一軒のカフェがありました。
閉店まで30分もなかったのに、快く受け入れてくださいました。
そこでの出会いがもう本当に奇跡のよう。
お店の内装はとても感じがよく、柔らかく温かいオーナーご夫婦の人柄がお店にでているよう。カーテンが揺れて、壁のタイルの陶器質が夕陽に照り返されています。出された常温のお水、料理、すべてが私をあたたかく大丈夫だよと思わせてくれる優しさを持ったお店でした。

気が付くと、島に来た理由。これまでのことを涙を抑えきれずオーナー夫妻に話していて、オーナー夫妻は、「あなたが入ってきたときから、あなたの抱える問題に気づいていた」と言います。
そして、飲み物を持ちながら、屋上に案内してくれました。
ビーチで見るより、はるかに大きい夕日が見えました。
いろんな鳥が鳴いていて、東京よりも、それぞれの鳥の声がはっきりと聞こえます。
これまで全く目に入ってこなかった沖縄の緑を、やっと色をもって私の視覚がとらえ始めます。
夕日の色をはっきりと認識しました。
豊かで力強い自然の中で、私の身体が感覚を取り戻していくのを感じました。
どのくらいお世話になったでしょう、もう夜も遅く、暗いためオーナーが宿まで車で送ってくれました。
温かい方々で、今でもやり取りをしています。


ピパーチが隠し味に効いたカレー

宿に戻ると、
共有スペースで、男子二人組がゆんたくしていました。台所でお茶飲んでいたら、ゆんたくに誘ってくれて、そこから一気に仲良くなって盛り上がりまくりました。男の子が作ってくれた料理を食べたり、氷くれたり、かいがいしく世話を焼いてくれて、
なんだ、一般男子ってこんなにバカで(誉め言葉)一定レベルの気遣いできて、会話の交換ができるものなのか。
と衝撃。元夫は地球外生物だったのか。
人生経験って大切。私の敗因は経験値だったんだな。。

やってみたいことって、すぐには叶わないけど、思いもかけないタイミングでやってくるんですよね。それは、操作すればするほど叶わないもので、でも、小さい選択を続けているとふとしたところで降ってくるんです。
前の台湾の旅もそうだし、今回の旅もそうでした。
私はPTSD持ちだったから大学時代は警戒して異性を寄せ付けず青春すっ飛ばしてきました。
それが、こんな沖縄の離島で、青春の再来みたいなことをするとは全く想定外だった。
屋上で星空眺めたり、夜の浜辺で泡盛のみながら恋バナするなんて。しかも男2の女1なんて、完璧に青春ドラマじゃん(笑)少し警戒した方がいいかなとも途中思ってましたが、普通にいい子たちでよかった。

明日は朝焼けを見に行こう、朝6時集合と約束して、それぞれ部屋に戻ります。時間は夜2時。さぁ、明日起きれるでしょうか。起きる気10%ぐらいで眠りにつきました。

~続く~~


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