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🍃グリン?グリーン?
日本語教師だからなのか
言葉の違いが 気になってしまいます。
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みなさんは、これを
「グリンピース」と言いますか?
「グリーンピース」と言いますか?
こちらは、料理家の栗原はるみさんの記事です。
タイトルが気になって読みました。
結局、両方間違いではありませんが
メディアによって
使い分けていることが分かりました。
野菜は「グリンピース」
国際環境NGOは「グリーンピース」
こういう言葉の違いは
日本語学習者さんから 質問された時
ちょっと困ります。
「どっちでもいいよ」と言うのが
どうもスッキリせず、歯切れが悪いのです。
(もしテストなら、答えは1つ)
でも、実際に 両方存在するので
そう言うしかありません。
***
だいぶ前になりますが
「ファーストフード」を「ファストフード」と
メディアが 一斉に言い始めました。
私が子どものころは
いわゆる ハンバーガー屋さんのことを
「ファーストフード」と呼んでいました。
それを、なんの説明もなく?
いきなり「ファストフード」と言われて
戸惑ったのを 覚えています。
同時期に「ファスト・ファッション」
という言葉も出てきました。
その違和感について
同世代の友人の集まりで言ったら
皆あまり違和感なく受け入れていて 驚きました。
「野球のファースト(first)と使い分けてるんじゃない?」
と言われました。
調べてみると
英語の fast(速い)は
アメリカ英語の発音では「ファスト」
イギリス英語の発音では「ファースト」が近いらしいですね。※
だから、どちらも間違いではないようです。
***
言葉は生き物で
時代によって、使い方が変わったり
時には 意味さえ変わることもあります。
若者言葉にも なかなか ついていけません。
一時的に 流行っても
定着しなければ 死語となります。
その死語さえ 愛おしいので
勝手に 死語復活委員会を 作ったりもしていました。
ナウい、とか、ヤング、とかね。
(古すぎ?!失笑)
***
日本語は、語彙が 豊富です。
それによって、些細な違いを 繊細に表現しようとします。
そんな豊かな言葉の世界を 大切にしたいと思います。
例えば、なんでも「微妙」で片づけて
細かく表現するのを 放棄してしまったら
言葉は衰退していってしまう気がするのです。
***
言葉で
人を泣かせることも
怒らせることも
励ますことも
笑わせることもできます。
この世界に笑顔があふれますように💞
「言霊」
言葉には魂が宿ると言いますが
自分の発する言葉を
大切にしたいと思います。(*^_^*)
※訂正とお詫び
イギリス英語に詳しい方から、
fast(速い)は、イギリス英語の発音でも
ファストの方が近い、とご指摘がありました。
ですから、どちらでもいいとは言えませんね。
なるべく元の発音に近づけようとして
「ファーストフード」から「ファストフード」になったと考えます。
(カタカナにした時点で、英語ではなく日本語ですが)
🌈special thanks to 雫とコンパス さん
(表紙イラスト・クリエイター)
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