インターハイ団体戦初優勝への挑戦
飛龍高校相撲部、目指すはインターハイ初の団体戦優勝。
昨年3位のメンバーが4人残るという層の厚い布陣。
初日予選、息子と哲ちゃんは控え。
石川県予選で金沢学院大付属を破った金沢市立工業が相手だったのだけれど、予選の順位に関係なく抽選で決勝トーナメントの組み合わせは決まるのだから1位通過とか、春の選抜と違って全く意味が無い。
予選を順当に突破。
決勝トーナメント進出決定。
抽選の結果、優勝候補の鳥取城北と当たるのは準々決勝。
順当に、危なげなく勝ち上がり。
選抜優勝時のメンバーそのままに、先鋒長村、二陣菅原、中堅桑原と一気に勝負を決めに行く。主将内田君を副将、来期主将?国次君を大将に据える。
そして鳥取城北との準々決勝。
先鋒戦
長村君VSソソルフー君。
個人戦ベスト8同士の対戦。得意の突き押しで攻め立てたものの凌いだソソルフー君と組む展開となり寄り切られ1敗。
二陣戦
菅原(息子)VS河本君
ここはもう負けられない。団体戦では思い切りの良い相撲が取れる。先鋒戦を落として抑え気味の立ち会いも押し出して星を五分に戻す。
中堅戦
桑原君VS成田君
個人戦優秀32選手決定トーナメント1回戦でまさかの敗戦をした、もう一人の飛龍エース。冷静に成田君の立会いを見極め、引き落とし。2-1として勝利に王手をかける。
副将戦
内田君VS成松君
ここはもう主将に託すしかない展開。お母さんの話では過去1勝1敗とか。土俵際まで攻め立てるも得意の前捌き、前褌が取りきれず逆転の肩透かし。勝負は大将戦に。
大将戦
国次君VS松井君
正直、私的意見では副将戦までに勝負を決めてほしかった。松井君は個人戦2位と恐るべきスピードで絶好調に見えたから。それでも土俵に立てば何が起こるかわからない。そういう国次君の巧さを見てきたから。でも、奇跡を願う段階で負けを認めていたのかもしれない。
結果、追いつめておきながら2-3で準々決勝敗退。
インターハイ団体戦初優勝には届かず。
鳥取城北高校は同じく埼玉栄を3-2で破っての優勝(2連覇)。
ああ、悔しい。
メンバー全員が力を出し切った結果だけれども。
その悔しさはまた次への糧に。
先に行われた個人戦なのだけれどベスト16で篠君と今年3度目の対戦。押し合いから、いなされ後ろを向いてしまうも何とか向き直って体勢を立て直したと思ったのも束の間、右足が流れてスベってしまう。いつか見た土俵の上にバナナの皮があったのかなというくらい見事な駄々すべり。入賞まであと一つ届かずのベスト16。
今年の全国大会通算成績は23勝5敗。その5敗のうち3回は篠君につけられた黒星。そして今回宿泊したホテルでは部屋が隣同士だったとか。どんだけの縁なんよ。篠君同僚のあきちゃん(森田君)も含め部屋凸して遊んでいたとか修学旅行してるし。
『あいつら面白すぎ』(息子談)
とか、言ってる場合じゃなかったのかもしれないけれど。実際対戦することになったし・・・でもまあ、いいんじゃない。これからも切磋琢磨していくライバルだし、いつかは一矢報いたいと思っているはずだから。
こっちこそ楽しませてくれてありがとう!!
悠翔が相撲をやってなかったら、こんな風に高知に行くこともなかったし人生はもっと違ったものになっていました。たくさんの経験をさせてくれる息子2人に感謝するのは親の方なのです。そして今もまだ夢の途中、これから行く先々も楽しみにしています。
今朝の静岡新聞に大学で相撲を続けるって、はっきり書かれちゃった。
追記
翌日、飛龍高校まで息子を迎えに。
気持ちが緩んだのか、悔しさが溢れ出て号泣…
届かなかった、どうしても欲しかったタイトル。
息子曰く、喪失感。
かける言葉もなく、ううん…言葉は必要なく。
ただただ、受け止める。
これだけの想いを経験出来たのだから。