薄明

誰にも見られなくていいのだ。こんな感情は。

薄明

誰にも見られなくていいのだ。こんな感情は。

最近の記事

そのうち貴方と迎える朝が、 一層輝いて見えますように。

    • 愛とか、なんとか。

      恋人が出来た。 まだ付き合って二週間も経っていない。 話していると面白くて、一緒にいるとずっと楽しい人だ。 一回だけ一緒に遠出した時にうっかり惚れてしまって、 好きを自覚した。 何回か遊んで、全部が楽しくて、でも相手は年上だったから どことなく諦めていた。 それでも相手は自分の事を好いていてくれたらしく 無事付き合うことが出来た。 寄りかかるような重さの愛が心地いい。 何もかもが好きで、愛おしくて、可愛くて 狂いそうだな、と思いながら言葉は滑って想いは表面を撫でている。

        • feeling of anxiety

          この一週間くらい、強烈な寂しさに襲われている。 人の優しさに触れたのを発端に執着にも似た(というより、そのものだろう)感情に飲み込まれて誰かに縋りついている。 ストップをかけないとずっとメンヘラよろしく優しくしてくれる人に付いて回るような感じ。 相手からしてみれば他者に優しくする、丁寧に接するという当たり前の行為なのだが、今の自分は脳が痺れるような甘い毒に漬けられている状態で、距離感を盛大にバグらせている。優しさに甘えている自覚があるから解散した後強い後悔に襲われ、眠れず

        そのうち貴方と迎える朝が、 一層輝いて見えますように。

          降る、星々。

          希死念慮がどうにも強まってしまった日。 次の日は休みというのをいいことに、ちょうど色々と話していて楽しい他部署の人を一人誘って夕飯を食べた。だらだらと日が変わる寸前まで居座り、店を追い出されて流れのはやい雲を見上げながら駐車場で解散するかどうかといった時だった。 「海と山、どっちに行きたい?」 聞けば、どうやら次の日に行われる健診が嫌と言う。 眠りたい気持ち。しかし代り映えのない日々のルーチンに差す嫌気。 「仕方ない、いいですよ」 煽るように返せば、海はなんとなく気分じゃなか

          降る、星々。

          一瞬の救いと長い苦痛。

          6/4、大腸内視鏡検査を受けた。 今まで軽く覗き見るくらいはやっていたけど、奥の奥まで診るのは初めてだった。 鎮静剤無し。グイグイ進むカメラ。入る空気。 全部がしんどかった。時々痛む時はあったけど、それよりひたすらに辛かった。空気が入ることで圧迫され、浅くなる呼吸に痛みと辛さが入り混じってぐちゃぐちゃになった脳が呻き声を勝手に洩らす。深く吸うことで多少楽にはなったけど、また深く吸うことを忘れて呻く。その繰り返しだった。 鎮静剤無しがここまで辛いとは思わなかったし、入れられた空

          一瞬の救いと長い苦痛。

          夜はカーテンを開けて眠る。

          なんとなく、月を眺めながら床に着いた。 柔らかい明かりが型板ガラスの模様をなぞる。静けさが地表を覆っている夜だ。初夏だというのに、カエルの声も聞こえない。少し欠けた丸い月が前を通る雲に遮られて闇が戻って来た。退屈な猫が鈴を鳴らして廊下を走っている。雲が退いて月明かりが部屋に差し込んだ。 明るくて暗い夜は水底に住んでいるようで心地がいい。生まれ変わったら、渓流で泳ぐ魚になりたい。人で生きるのにはまだ修行が足りなかったようだから。

          夜はカーテンを開けて眠る。

          朝目が覚めた時、雨上がりの温度と匂いがした。夏がほんのひとつまみ入っているような温度だった。 春がそろそろ移り変わる。

          朝目が覚めた時、雨上がりの温度と匂いがした。夏がほんのひとつまみ入っているような温度だった。 春がそろそろ移り変わる。

          潰瘍性大腸炎が少し悪化した話。

          腸内に出来る白い斑点が増えていた。 確かにトイレに行くと、血が水を赤く染めていることが何回かあった。定期検診で内視鏡検査をやった結果、これ以上の悪化を抑えるために夜だけだった薬が朝と夜、そして坐薬と増やされてしまった。 それに健康診断の結果が返ってきたのだが、要約すると腸内環境が良くないらしい。なんか関係がありそうな気もする。病院に行けとも書いてあったし、肉類と卵などの動物性脂肪の摂取を減らせとも書いてあった。そこまで過度に食べていたわけでもないのに健康とは難しい。自分の体質

          潰瘍性大腸炎が少し悪化した話。

          生活と変化

          右わき腹、ヘソの隣辺りがズキズキと痛む要因になっているであろう出来事を思い出しながら祖父が亡くなって100日目の墓参りに行った。 生えたスギナを引っこ抜き、花を活けてあった腐った水を捨てた時、あまりの臭さに騒ぎながら掃除をした。 線香をあげて、庭木が伸び放題だから切りにおいでと冗談を言い、毎年この時期に庭を満足そうに見る横顔を思い出した。咲き乱れる花と青々と茂る葉を見ずに逝ってしまった事を勝手に心残りじゃないかと感じているのはもしかしたら自分だけかもしれない。毎年嬉しそうに言

          生活と変化

          空の波間に

          19時頃。 面倒だな、という感情に覆い被さられるより早くお風呂に入った。 そして、今夜は早く寝ようと思った。 ずいぶん見ていない白む空に思いを馳せながら、明日は朝早く起きて、気持ちよくなってやろうと意気込んで。 それが今の感情だ。 そういう瞬間がある人には何度かあるだろう。 ざあ、と降っていたはずが今ではぽつぽつと屋根から雫が落ちる程度に収まった雨音を聞きながら、空気が雨に流されてカエルの声が良く響くようになった夜に。 荒々しい雲を見た。 積乱雲が発達していく様子はい

          空の波間に

          今日は早く寝て、明日は 太陽が昇るより早く起きてやろう。 そんな気分だった。 そんな気分になるほどの土砂降りだった。

          今日は早く寝て、明日は 太陽が昇るより早く起きてやろう。 そんな気分だった。 そんな気分になるほどの土砂降りだった。

          花屋に勤めて分かったのは、自分はアートアクアの方が好きだということだった。 水の中のキラキラした世界と、ピンセットなどを使った細やかな作業。小さな水音。とても好きだなと、今日家にある水槽を弄っていて感じた。 お金が入ったら家の水槽を少しずつ弄ろう。

          花屋に勤めて分かったのは、自分はアートアクアの方が好きだということだった。 水の中のキラキラした世界と、ピンセットなどを使った細やかな作業。小さな水音。とても好きだなと、今日家にある水槽を弄っていて感じた。 お金が入ったら家の水槽を少しずつ弄ろう。

          1.潰瘍性大腸炎になってから

          前回、潰瘍性大腸炎になった話を書いた。 なので、今回は潰瘍性大腸炎になって起こった身体の変化的なことを 自分のメモとして書き残す。 お腹が張る 大腸の結果も出て正式に言われた後、医者に「基本なんでも食べていいけど、乳酸菌はあまり取りすぎないでね」と言われた。 食べられる食べ物には結構個人差があり、合う合わないはその人によるという。悲しいが、酒は飲みすぎないようにしないといけない。 辛い物は幸いそんなに得意じゃなかったが、とにかくもう今までの健康な腸じゃないんだから過度に負

          1.潰瘍性大腸炎になってから

          潰瘍性大腸炎になった。

          職がやっと決まって、次の日だった。 下血の量が増えた。次の日も量は変わらず、そして地味な下痢系の腹痛が その日朝からずっと続いていた。 流石にこれはおかしいと思って、病院に行くものの 1つ目の病院は機材がないと断られ 2つ目の病院は出血が認められる場合診れないと断られ 3つ目の病院でやっと診てもらえた。既に16時近くだった。 切れ痔だねと言われたあとに、奥の、大腸の方を診てもらったとき 白い粘着性のものがあると言われ、採血されたあと 明日朝8時半には来てくれと言われた。

          潰瘍性大腸炎になった。

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          写真まとめ

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