突発的衝動
何もいいところのない家。
手の届かない所に小窓がある。
朝の4:30
夜が明けてきている。
薄暗い水色の空。
外に出たくなった。
ひんやりとした空気。
目をつぶって思いっきり空気を吸うと
遠くに青々しい木々が見えた気がした。
冷たい空気が身体を循環している。
少し大きい歩幅で
坂道を登る。
人ひとりいない。鳥の鳴き声だけが聞こえる。
この時間が好きだ。
冬の夜中2時の凍てつく空気が
身をしゃんとさせるなら
この時間はいいところに送り出してくれそうな
そんな気がする。
前へ進みたい。