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ヘビ騒動

ヘビのことを書いています。申し訳ありませんが、とてもヘビが苦手な方は読まない方がいいかもです…。

秋も半ばのことです。朝、目が覚めて、2階のベランダの雨戸を開けると、大きなヘビが物干し台のそばで日向ぼっこをしていました。
80㎝はありそうな長い体をのんびりと横たえて、私の気配を察したのか、ちろちろと舌を出しています。丸い頭に濃い茶色の体、黒い筋が頭から尾に何本か走っていて、毒を持たないシマヘビのようでした。
私は生き物が大好きなので、こんな大きなヘビがベランダでくつろいでくれるのは大歓迎なのですが…ここには水も食べ物も身を隠す茂みもなく、ヘビにとってまったく良い環境ではありません。
「田んぼへ逃がしてやった方がいいよねえ。」
室内用の虫取り網(常備しています)と外の物置から火箸を持ってきて、
「ごめんね~。」とヘビの首元を火箸で挟んだのですが、なんともすごい力!
火箸は振りほどかれ、ヘビはゆうゆうとコンクリートの物干し台の下に潜り込んでしまいました。すき間からのぞくと、そこでとぐろを巻いています。

仕方がないので朝ごはんを食べてから、夫に協力を要請。
コンクリートの物干し台を傾けてすき間を作ってもらい、とぐろを巻いたヘビを火箸でずりずりと引き出しました。こんなに細い体なのに、とにかく重くて…なかなか出てきてくれず…でも、観念してニョロッと長くなったところの首を火箸でつかみ、尻尾を手でつかまえて無事、虫取り網の中へ投入。
「窮屈だけど、ちょっとだけ我慢してね~。田んぼへ帰ろうね~。」
声をかけつつ、玄関から外へ連れてゆきました。

田んぼに放したヘビは一瞬、きょとんとしていましたが、はっ、と我に返った様子で、すぐにするすると草の間に消えてしまいました。
火箸で強くつかんでしまった首が傷になっていないかがちょっと気がかりです。

それにしても、なぜ2階のベランダにこんな大きなヘビが??
雨樋を伝って上ってきたのか、アオサギか何かに捕まったところを暴れて落とされたのか…最初に見つけた時は目を疑いました。
でも、毒のないおとなしいヘビで本当に助かりました。
「ヘビは金運の神様でもあるよね。何かいいことがないかな。ふふふ…。」
とも考えたのですが、残念ながら今のところ、金運上昇の気配はありません…。

実はヘビの写真も撮っているのですが、苦手な方も多いと思いますので…写真はヘビのいたベランダから撮ったある日の空です。
雲の形が風変わりで、ちょっととぐろを巻いた白蛇にも見えるような…。
不思議な、美しい夕空でした。

神社仏閣をとりまく鎮守の森を守りたいと思っています。 いただいたサポートはその保護への願いをお伝えし、参拝の際、奉納させていただきます。