荒梅雨や木霊のこゑも響き合ふ
梅雨のさなか、高野山の恵光院で長女の二十五回忌法要を営みました。
夫と二人で参列し、読経していただくだけの法要だったのですが、本堂へ入った直後からバケツをひっくり返したような土砂降りに。
若い僧侶の力強い声明と雨音が本堂で響き合い、うねりを成して、心に残る法要となりました。
ありがたいことに大降りだったのは法要の間だけで、恵光院を出た時には雲間から陽の光が差してきました。庭の蓮には心細しき水の玉。
その後もお天気は不安定でしたが、たいそうな雨にはならず、写経を奥之院へ納めるこ