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10代・20代の美しい君たちへ

シェーン・コイザン氏


今回は1人のポエマーを取り上げたいと思う。
シェーン・コイザンさん。

ポエムを書き、心のままに読み上げる唯一無二の人だ。最初この方の話を目に耳にした時、衝撃と感動が共存した初めての感覚に襲われた。


会社員時代

私がこの方を知ったのは約8年前。

当時会社勤めをしており、多忙の日々を送っていた私は、休日出勤と残業に追われ、かなり自分を見失っていた。

朝8時に家を出て、残業し夜22時に仕事が終わり、また次の日も朝8時に家を出て会社に向かう。休みは週一日あればいいほうで、人手不足になると、休日出勤で潰れる日がほとんどになった。


繁忙期には、1日100件近くお客様の対応をした。
今思えば鬼のような仕事量だったと、冷静に振り返ることができる。


ものすごい仕事量に加え、一部の先輩からの執拗な嫌がらせが、私の心と体をさらに蝕んだ。ミスをいちいち取り上げ、ミスをした箇所のコピーを取りどこがミスしてるのかわざわざ付箋をつけ、デスクに置かれていた。

ミスを指摘するのは上司がするものだったので、私にはとても理解し難かったし、謎行動だった。

なぜそのようなことが起きたのか?考えられる原因は、仕事のチームの振り分けだったと思う。私は新人で入社し、1ヶ月足らずで、1番仕事が出来るチームに配属されたからだった。


パワハラ


同じチームの先輩たちは、毎回新人に対しパワハラをする人たちを知っていて、私達のチームのことを"特別"と、嫌味を言っていたのを聞いていたそうだった。

人間誰しもミスをするし、何なら嫌がらせをしてきた先輩たちのミスを私も直していたのも、私は覚えていた。

仕事の時間を使い、嫌がらせをするのは、結果的にお客様に対応する時間が減るため、お客様に迷惑がかかる、と思っていた私は、上司に相談し、対応してもらっていた。その時間さえロスだし、とても勿体ないと私は考えていた。

朝、すれ違いざまに挨拶をしても何十回と無視されたが、私は笑顔で挨拶し続けた。
上司の対応で、社内でパワハラができない環境になってきた頃、やっと挨拶を返してくれたことを今も忘れない。

結論から言うと、"パワハラチーム"は解体し、私と仲良くなろうとしてくれた人まで出てきたので、人はこんなにもすぐ変わるのか?とまで疑問だった。

それもストレスの原因の1つだった。強いものに弱く、弱いものには強く出る人が、私は嫌いだったからだ。

そんな日々の連続の最中、体に異変が起きた。

異変

会社に貢献することこそが、社会に認められることだと思っていた。知らずしらずのうちに疲れが溜まりにたまり、疲労が回復しないまま、体に鞭打った結果、会社で倒れてしまうようになった。

休職を考えたが、会社の人たちに迷惑になるのでは?と考え、出社するのさえ怖くなってきてしまった私は、やむなく退社した。

さて、そんな時、家でのんびりして過ごそうと努力していた私が、シェーン・コイザンを知ったキッカケだが、ユーチューブだった。

当時の私は、ストレスMAXで原因不明のめまいと吐き気などの症状と闘っていた。後に病院へ行くと、自律神経失調症と診断された。だが、薬を飲んでも何も良くならなかった。
今度食生活について執筆しようと思っているが、ほとんど食べ物と運動で解決できた。

当時は、どこでめまいが起きるのかわからなかったため、外出するのさえ怖くなっていた、そんな時期だった。

自分なんて生きる価値が無いんじゃないか?
こんな体になって、もう仕事も恋愛も何もできない、本当に心の底からダメ人間だと思っていた。

今思えばかなり病んでいて、今の自分から見たら、ものすごいひどい生活をしていたし、もう誰も必要としてくれないだろう、とまで思っていた。かなりひどい言い方になるが、自分の人生を投げようと思った、ニュアンスで感じ取ってほしい。

その黒い決意に達した日、私はシェーン・コイザンさんに出会った。ぼんやりスマホでユーチューブを見ていて、この方にたどり着いた。イジメに悩む美しい君たちへ、という副題もついているが、イジメの有無に関わらず、現代の日本人にオススメしたい。

To This Day



今でもまだ、という邦題がつけられたこの動画に、コメントが4220件も寄せられている。ものすごい反響だ。


生きてていいんだ、という事と、サバイバーのように生きてきた人は世の中にたくさんいて、イジメられていた過去があったとしても、人生は美しい、という希望を私に与えてくれた、というのが当時の私の感想だった。

その日もめまいと吐き気がし、好きなように動けず、ベッドに横になりながら怠惰な自分を恨み、鬱々としていたとき、この動画を見て、自分でも驚くくらい、自然と涙が出たのを、つい昨日のことのように思い出せる。


このプレゼンテーションの終わりに披露されてるのは、こちらの動画『To This Day』で、動画内で使われるイラストは世界の子どもたちによって作られたものだそうだ。絵のニュアンスが違うのはそのせいで、個性がとても光っていて、ポエムの内容がより忠実に伝わってきて面白い。合わせて、こちらも見てほしい。


現代の日本人の5人に1人は、精神疾患があるというデータがある。他の文献では、10人に1人というデータもあったが、それにしても多い。特に10代が多く、思春期は多感な時期なため、色々と繊細に感じ取ったりしやすいのだろう。

日本の国民で一生の間にうつ病、不安症など何らかの精神疾患にかかる人の割合は18%と報告されている
(https://www.gakkohoken.jp/special/archives/219)

学校保健JSSH

個人的に、精神疾患を持っているから悪いということは無いと思っていて、うまく付き合いながら生きていくほうが重要だと思っている。

クラシック音楽の話になるが、作曲家は精神疾患持ちが多かった。グスタフ・マーラーもその1人であるが、才能が秀でれば秀でるほど、周りと調和しにくくなると思う。

マーラーが救いを求めて精神分析医フロイトの元を訪れ治療を受ける3つの主題を軸に、マーラーの亡くなる前年の、晩年が描かれています。

https://mental.or.jp/column/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%A8%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC

最後に。



それは個性であって、決して悪いことではない。私の記事を10代20代の子の目に入って、読んでくれたのなら、私はここで伝えたい。

好きなことを見つけトライしていって欲しい、失敗したり転ぶこともあるだろうが、自分の人生を楽しく生きることを、どうか諦めないで欲しい。

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