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2024農業WEEK出展後、思うこと

毎年毎年。。。。展示会のブースを予約しても、踏み切れず煮え切れない私でございまして、大概、優秀な外注チームさんたちに背中を押され、何とか恰好が付く形となっております。ただ、やるとなると大概こだわりが発生し、無理難題。ぎりぎりまでの校閲・・・。そしてとどめが現場合わせの配置!!皆様、感謝です!!

と、いうことで 
展示会に出展する前日にPRTIMESに掲載し・・・ギリギリだったかも💦と思っておりましたが、ちょうど開催にぴったりだったためか、いつもよりも多くの転載(24媒体)をいただきまして、ありがとうございました!!

今年のメインビジュアル

今年は・・・発酵は世界を循環する~炭素循環~をテーマにブース内部を構築しました。

それを物語るのがこの展示。

分解者であるキノコの循環を表す箱庭。 原料の下の土「発酵菌床100%の有機適合資材」周りの緑はこの資材で育てた苗。

今年は キノコは(当社工場)有機JAS。たい肥は有機適合資材登録をいただいていたので、そちらの証明と特許などを表示して展示しておりましたら何人かのお客様に「どうしてこのように沢山の認証を取得するのか」といったご質問をいただきました。
自分でも少し考えてしまいましたが、お答えした言葉は
「日本では新技術を開発したり、新しい考え方を提唱すると(エビデンス)が求められます。合理的に、実際に、新しい技術や商品が優れていても(エビデンス)を求められるのです」とお伝えしましたら「ここまで取得しているなら、もう十分なのでは??」と仰られる方がほとんどでした。

そうですね・・・とお答えしました。
自分が買い物をするときに、やはり 生産における工程や使用している原材料等が明らかな方が安心で、かつ、それが簡単にわかる表示はあった方がよいというのが率直な意見ですが・・・皆様はいかがでしょうか。
また「手間暇をかけた無農薬」を表示し、お客様に付加価値を認めていただく為の手段としては有効なのではないか、とも思います。

さて、農産物生産や食について 絶対にこうでなくてはならない。100%こうでなくてはならない。ということではありません。
ただ、有機・オーガニックについては、当社の持つソリューションが、より多くの生産者、より多くの消費者の皆様に、より付加価値を感じていただく方法として、有効だと考えています。

さて、下記は当社発酵菌床(有機JASきのこ生産用)100%の堆肥とその他市販品の発芽テスト、その後の育成テストです。つまり育苗のテストです。
正直、この結果には驚きました。。。。
そして、更に当社技術顧問の鈴木(営農指導畑35年の大ベテラン)が計算したレシピでのテストは、更に素晴らしい結果です。
有機農業で、最初の関門。育苗における成果です。

手前 A)市販品の育苗培 B)市販品の育苗培土 C)楽々堆肥有機MIX D)楽々堆肥100%の発芽試験奥横2列 当社技術顧問 鈴木の提案する楽々堆肥有機MIXと他社市販品(優良品)の比較試験区
発芽試験→ポットに移動時の生育試験(当社堆肥100%)

正直に申し上げますと、これまでキノコの勉強で目いっぱいで、農業や土壌関係につきましては、現在 農業者の皆様との試験(現在、関東2か所・関西1か所 各箇所に数か所の圃場で従来生産方法との比較試験)において 逆に勉強させていただいているような状況でしたが、この有機適合資材登録を機に、新たな技術顧問として鈴木氏を迎え、この資材の優位性について更に理解をし、非常に満足いく結果となり、多くの農業者様。資材メーカー様。卸販売者様にご相談をいただきました。

植物性の原料 → 菌床 → 有機JASきのこ → 有機適合資材  
なんと素晴らしいループかと。。

あれ??きのこは??

大丈夫です!!
会場での3日間で 傘の大きさが7cm以上大きくなり 毎朝開場前にチェックに来られる展示の方々もおられたほどしっかり大きくなりました。
3日目午後をもって、ご希望のお客様に「もぎ取り」をいただき、きれいにキノコが消えた菌床を持って帰りました(笑)

きのこもぎ取り後の菌床

さて、本日終わったばかりの農業WEEK@幕張2024。
実は「有機適合資材」登録を記念し、2㎏の小袋を200ほど アンケートにご回答いただき配布しました。
結果。いかに、有機資材が不足しているか。国策である「みどり食料システム戦略」を実施するにあたり、農業従事者の皆様のリソースが不足しているかということがわかり、増々自社の責任を感じた次第です。

最後に 皆さま
農林水産物をご購入されるにあたり、是非、一次産業者の皆様も資本主義の元、自己責任で生産されており、収益は必要であることを是非ご理解いただければと思います。
今、離農は加速をし 休耕田、畑が増え続けています。
昨年はお米が足りなくなりました。今年はどうでしょうか。
勿論、輸入という手立てはあります。しかし、輸送コストや円安はどのように家庭の消費につながるでしょうか。一次産業だけでなく、加工者の皆様にも限界があると思います。
しかし、エンゲル係数は前年は過去最高レベル。
既に食費には十分なお金をかけているというのが、実際のところだと思います。その理由について統計庁では、共働き増加による 中食、外食の増加と分析しています。

忙しいですよね。。。
食事の支度、大変ですよね。。。
悩ましいですね。。。。
私は「食」について軽んじると、蓄積し健康に影響を及ぼすと思うのですが
「手間」をどこまでかけるか。
「どうやって、食費の増加をおさえるか。」
「どうしたら、健康的な食生活を送ることができるか(自分自身で。社会一般で)」
是非、これを機会に ご家族や友人・生活を共にする方とお話をしてみていただけますと、幸いです。

と、お伝えしようと思うほど、農業者の皆様はご苦労され努力しています。

自分が口にしているものにも、作ってくれている人がいることに感謝して、、、いただきます。