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浪江⑦~トルコギキョウと相馬味噌~

昨日から何度きただろう
アイラブ道の駅なみえ

調理室も完備されていて
今日はここで味噌づくり
講師紹介に皆がざわついた

実は昨日マイクロバスで
荒涼とした道を走りながら
いくつか並んだビニールハウスの前を
通ったときに教えてもらったのだ

このビニールハウスで
育てられているのはトルコギキョウで
作っている人は川村さんという方です

川村さんは震災前、高齢者や障害のある方の
支援をメインに野菜栽培や動物の飼育を
していたのだけれど
震災後、故郷の風景は変わり果てていて
浪江のきれいな景観を保っていたのは
農業だったということに改めて気づいたこと

2013年4月
町の出入りが可能になったタイミングで
農園を造りお年寄りたちに
畑仕事をしてもらうと大喜びしてくれ
「農業で浪江町を復興したい」と
野菜作りをしたものの
作物から基準値を上回るセシウムが検出され
基準値以内に収まる野菜も
浪江町産ということで 
どこのスーパーからも拒否されてしまったこと

翌14年春
出荷できなかった野菜が
畑で一斉に菜の花を咲かせ
植えたチューリップも咲き一帯が花畑になり
荒れ果てた土地が続く国道沿いへ現れた
突然の花畑にダンプカーを止めて
運転手たちが降りてきて「心が洗われる」と
喜んだそう

その姿を見て
「あぁ、花はいいな。
食べ物がダメなら花でいくしかない」

川村さんは復興を花に託そうと決意して
ゼロから花の栽培を学んだそう

活路を見出したのが
出荷制限を受けていない花卉で
中でも結婚式や贈答用にも使われる
トルコギキョウに目をつけ
2014年に花や土壌の放射線量に
問題ないと確認した上で
東京市場へトルコギキョウを初出荷

市場での評価が上がり
今では高値で取引されるまでに
ちなみに日持ちするように育てているため
長く楽しめることも浪江町のトルコギキョウの
付加価値となっているとのこと

↓こちらがトルコギキョウ

そんなすごい人がいるなんて
ビニールハウスを訪ねてみたかったね
見てみたかったね
会いたかったねなんて話をしていた

それがまさかの
川村さん?

ここ、味噌づくりの場所ですけど

トルコギキョウの川村さん?(2回目

本人確認ができ、皆きゃーきゃー
川村さんは相当明るい方で
ずっと笑っていた
こんな風に大きな声で笑って
困難を乗り越えてきたような気さえした

アットホームな雰囲気のなか
もう一人の講師、清水さんに
教えてもらいながら味噌作り開始!

山梨で何度か味噌作りをしている私
手作りの味噌は特別だから
大事にしちゃうんだよね

道の駅で売られている相馬味噌の
お店屋さんからわざわざ
大豆と麹を買ってきてくれていた
どんな味噌ができるか楽しみ✨
 
事前に大豆をやわらかく
茹でてくれていたので
まずは大豆をつぶします

皆が出来るように大豆をわけて

マッシャーでつぶしていく

最初はマッシャーだったけれど
これは手でやった方が気持ちがいいと
最終的には皆、手でつぶしてた

はい、それでは麹をお願いしますとか
混ぜかた上手いね
これは美味しくなるぞとか言って
みんな、だんだん楽しくなってきたようで
笑顔笑顔笑顔

ハンバーグをつくる要領で
空気を抜いてタッパへ詰めていく

タッパは1キロ入る大きさ

ひとりずつ重さを計っているうちに
「誰が一番重いかな」となり
そうしたらちょっと張り切るよね!

だけど私だもの
上手く詰められない
手伝ってくれるチーム大分の女子

隙間ができると
そこからカビができやすくなるからね
詰める私、押し込む私

よしできた!

ねーさん!
蓋、閉まってませんよ!

閉まってる!閉まってる!

片方、蓋がくっついてるっ(笑

えーっ!?

さて計ってみました
1700!!

赤ちゃんか!

そう言えば
「ナチュラル味噌作りハイ」になっていて
持って帰ること忘れてました

重いよー重いよー

できるのは半年後
時々話しかけてあげてねって言っていた。
うんうん、そうしよう
それぞれの相馬味噌完成
  
終わった後は、最後の昼食
もちろんここだよアイラブ道の駅なみえ

悩むよね、悩むよね
でも、もう決まっているよね

やっぱり女はだまって
なみえ焼きそば

最後にまちづくりなみえへ戻り
2つの班に分かれて
なんでもいいから気づいたことを
付箋に書いて貼っていく

1泊2日、とても濃い時間で
皆真剣に感じたことを話し合った

こうして皆とおわかれし
それぞれの場所へ帰っていくのだけれど
1泊2日で見て感じたこと
また帰ってきて思ったことなど

最後にこのnoteを通して
まとめてみたいと思います


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