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【福島・大熊町】移住体験ツアー④
日が落ちる頃バスは
福島第一原子力発電所の立地町である大熊町へ
震災から8年が経った頃
復興拠点となる大川原地区に
役場や公営住宅が作られ
新しい町づくりが始まったそう
2021年4月にオープンしたという
飲食店や雑貨店などが入る商業施設前を通り
こちらも新しく出来たばかりの交流施設の「Iink(りんく)る大熊」へ行かせて貰いました
施設はとても綺麗で
図書コーナーや運動スタジオなどがあり
ガラス越しに部屋の中が見えるのだけれど
お洒落でカッコいい!
けど方向音痴の私は迷路のようで
危うく迷子になりそうに(笑
さっそく研修室で福島へ移住し
大熊町で暮らす佐藤亜紀さんより
原発事故、そして現在の暮らしについて
教えてもらった
大熊町は第一原発より
7キロほど離れたところに位置し
1971年より首都圏へエネルギーを
送りつづけていたこと
昔は出稼ぎへ行き戻ってくる生活が
主な働き方だったけれど原発ができてからは
雇用の中心になっていたこと
震災では震度6強の地震と津波に襲われ
3/12朝、全町避難開始
前町長の話によると
「とにかく西へ行きなさい」という言葉で
田村市の体育館へ避難したこと
みんなは「2.3日で帰れるだろう」と
思っていたそう
今思うと「長くなると知っていたら
持ち出すものも違っていただろう」とのこと
3/12行方不明の方々の捜索中止
次に捜索再開したのは5/1で
野生化したペットや家畜が村を歩き回り
留守の間に窃盗などの被害もあったこと
その後、田村市から会津若松へと避難
理由としては医療が整っている
教育がすぐに始められるということ
しかし福島県内といえ
大熊町と会津若松での寒暖差が違いすぎ
いわき市へ移り生活を始める人もでてきたそう
2014年12月
中間貯蔵施設建設の受け入れという
大きな判断をする
※福島県内の除染ででた放射性廃棄物を
減容化して30年に渡り保管する施設
廃炉作業には30年~40年かかると言われていることすでに新しいところで生活を築いていたり、
避難先で生活をつづけている町民もいる
今後、どんな大熊町になっていくか
そこまで説明してくれた後
ふっと肩の力を抜いた佐藤さんが
明るい笑顔で
私の思い出アルバムみたいになるんですけど
ここからはどんな風に生活しているかを
お伝えしたいと思います
と見せてくれたスライドの数々には
生き生きと暮らす佐藤さん
そして大熊町の皆さんの姿がありました