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Photo by
sirasagijyousyu
信頼と劣等感
今まで私が生きてきた中で 私は誰かに信頼されたことはあっただろうか。
私は大学を卒業してから企業の就職試験に挑んだが、全て不採用だった。
面接官も、おそらく 私のことは信用していないと思う。
信用していない というよりは
信用されていない という表現の方が正しいと思う。
(もちろん、「面接」という たった数十分のやり取りの中で 面接官から信頼を得るのは難しいことだが...)
私は学生時代 ずっといじめられており、同世代の人間との信頼関係や対人関係を築けなかった。
それがとても悔しく、コンプレックスの一つだった。
そして、今でも学生の集団を見かけると、胸の底がウッ...となる。
治そうにも治せなかった。
私は周りの人たちみたいに うまく人と話せない。
正直、人と話すのは、どちらかといえば嫌いだし、あまり人と関わりたくなかった。
でも、大学で男女混合グループが楽しそうに話しているのを見ると、正直羨ましかったし、私もその中に入りたいと思うこともあった。
もちらん、男女混合グループも「信頼」があるからこそ成り立っているものだし、世間一般的な "楽しい会話" も、会話をしている者同士の「信頼」関係があるからこそ楽しい会話につながると私は考えた。
だけど、どうして私は、あの人たちみたいにうまく人と話せないんだろう。どうして私は "向こうの世界" の人たちみたいになれなかったんだろう... と何度も考える。
その度に自分が嫌になり劣等感が体を蝕んでゆく。