石井順治(2004)『「学び合う学び」が生まれるとき』世織書房.
今年最後に読んだ一冊は、石井順治先生の著書。
二つの授業の丁寧な記録と洞察と共に、教師として大事にしたいことがたくさん書かれていた。
・子どもの考えから出発する学びに
・教師の指導の軸を「発信」から「受信」に
・教師の仕事の中心は「つなぐ」こと
・人と人とがかかわり合う温もりのある学び、それが「学び合う学び」
・聴き合う美しさ、つながり合う深さ
どれも大事にしたいことばかり。
子どもたちが自らの疑問や発見を基軸に、多様な考えを擦り合わせて、やわらかく、しっとりとかかわり合う授業。
そんな授業、そんな時間を自分も子どもたちと一緒に創りたいなって思う。
今年は「一斉授業からの脱却!」を目指して、自由進度学習について理解を深めようとしてきた1年間だった。
振り返ってみると、「一斉授業=画一的で一方的な教え込みの授業」っていう、勝手な思い込みが自分の中にあったことを感じる(まぁ、時代の波に乗り遅れないようにって、必死だった部分、いろんなことに疑いを持たず、鵜呑みにしていた部分もあるけれど…。このあたりが自分の甘さ…。)。
そこで、来年は思い切って、「協同的(協働的)な学び」について学んでいきたいなって思う。子どもたちのかかわりをきちんと見とれる、そして、より豊かなかかわり合うと学びを生み出せる教師になりたいから。それが今年の自由進度学習の学びに深まりもきっと生み出していくと思う。
明日から新しい年が始まる。頑張ろうっと。