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Bias

昨日の投稿でバイアス(bias)という言葉を出したので、今日はそのことに
ついてです。
心理学、行動経済学、ファイナンス、統計などの知見のある方には馴染みのある言葉だと思います。

日本語でも「バイアスがかかっている」などと表現されるように、そのまま
使われていますが、「偏見」「先入観」「思い込み」「偏り」などの意味です。

2002年にノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマン
創始者のひとりである行動経済学は、人間の「認知バイアス」が経済行動
での意思決定市場価格に与える影響を研究する学術分野です。

認知バイアス(cognitive bias)」は心理学の用語で、人間の判断・認知・
意思決定
などにしばしば紛れ込む恣意的な傾向です。
例えば、これを回避しないとデータのみに基づいた公正な意思決定が
必要な場合はできません。
自然災害などで「自分は大丈夫」と根拠もなく考える傾向は
「認知バイアス」の中で特に「正常性バイアス(nomalcy bias)」です。

物事が起きた後でそれが予測可能だったと考える傾向は「後知恵バイアス(hindsight bias)」ですが、「俺は最初からわかっていた」などと言う
発言を聞くと「そんなはずないのに」とちょっと笑ってしまいます。

自分の先入観や仮説に合った情報ばかりを無意識に集めてしまう傾向は
確証バイアス(comfirmation bias)」です。

上記は数多くあるバイアスのうちのほんの一例です。
決してバイアスから逃れられないとしても、どんなバイアスがあるか
知っておくことで意思決定をする場合には注意することは可能です。









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