#とある一冊 01
カフェに立ち寄ることも、
本屋へ立ち寄ることも、
コンビニへ立ち寄ることも、
ネットサーフィンすることも。
結局のところ、その時の自分を満たしてくれるものに引きつけられているらしい。
人はいつも、自分を助けてくれる人をさがしている
エッセイストである松浦弥太郎さん著「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」の冒頭に書かれている一節。
この本に出会ったのは、3年くらい前。
25歳なんてまだ先のことだし。と思っていたわたしが、タイトルに惹かれて連れて帰った一冊。それから、ことあるごとに読み返すほど、わたしを語る上で大切な一冊になるとは、この時は思ってもみなかった。
上から目線ではなく、そっと隣で話をしてくれる。一緒に散歩をしているような文章で、水を飲むかのようにするすると入って沁みる。
松浦さんの人柄もあるけれど、一つひとつの言葉づかいが丁寧でわかりやすく、穏やかな気持ちにさせてくれる。
いろんな自己啓発本があって、「〜しなければならない」ような気分になってしまうけれど、この本は多くのそれとは違う。
大の大人が若い頃の自分に向けて書いた手紙のような本。
進んでは転んで、迷っては引き返して。いろんなことがあるけれど、いつだって誰かを助けられる人でありたい。
まだもう少し、その準備に時間はかかりそうだけれど。いつだって初心に戻れる大切な一冊だ。
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