【雑談】最近、時代に抗って個人経営のお店では現金で支払うようにしている話。
最近、社会的にキャッシュレス化が推進されているじゃないですか。私たち買い手側は現金を引き下ろしたり、持ち歩いたりする必要がなくなる上、ポイントが付くし、売り手側としても現金管理コストがなくなり、Win-Winの関係だからという理由で。
確かに、大手の会社なら上記の前提が成立するのかもしれません。扱う金額が大きくなるため、現金管理がより大変になる一方でキャッシュレス会社に支払う手数料の割合は小さくなるでしょうから。
しかし、消費者が「キャッシュレス!キャッシュレス!」と騒ぐからやむなく導入したような個人商店だと、取られる手数料の割合が大手に比べて高くなる上に売り上げを直ぐに現金化できず、デメリットが多いそうなんです。
礼として、手数料は商品価格の4%取られるそうです。仮に、1000円の定食を提供している飲食店があるとして、諸費用が800円としましょう。普通なら、1000-800=200円が店主の手元に残るはずです。しかし、これがキャッシュレス決済で支払われると、手数料が4%だとして、200-1000×0.04=160円しか手元に残らないわけです。
あら不思議。手数料はわずか4%なのに、店主の手元に残るお金は20%(=40÷200×100)も減少するのですから。
これらに加えて、決済端末の導入費や振込手数料もかかるのですから、お店としてはたまったものではないでしょう。現に、普段行く飲食店では、現金で払ってくれて本当にありがたいといつも言われます。
そうすると、キャッシュレス決済が進むと、お店側も手数料を商品価格に転嫁せざるを得ず、消費者が1%弱のポイントを得て節約するためにキャッシュレス決済を利用しているはずが、最終的には1%を遥かに超える手数料が商品価格に転嫁され、結局、儲かるのはキャッシュレス会社のみで、我々はLose-Loseの関係に終わってしまいます。
この話、noteを書いている人は無関係ではないと思うんです。決済手段に応じたnoteの事務手数料ですが、結構高くないですか。5%-15%です。過去に有料noteを販売していたとき、「恐縮ですが、できるだけクレカで払って下さるようお願いします」と書きたくなりましたもの。
寡占化が進むキャッシュレス業界ですが、手数料が引き下げられることを願うのは無理なのでしょうか。少なくとも、現状の高い手数料が維持される限り、日本政府にはキャッシュレス推進を訴えてほしくないと感じます。
引用:コンテンツを販売する際に引かれる手数料 – noteヘルプセンター (help-note.com)(2024/7/20)
冒頭写真:Pixabay(2024/7/20)