指定校推薦で合格した君へ。今すべきだと私が思うこと。
12月。私は2年前の今頃、先生より内々に志望校の合格通知の連絡の電話を頂きました。私のときは、諸々の社会事情により手続が後ろにずれ込んだ感がありましたから、今頃には既に推薦入試で合格をした人は出そろっていると思います。合格した皆さん、おめでとうございます。
そして合格した今、何をすべきなのか悩んでいることはないでしょうか。あるいは早期に合格し、時間ができたからと言って少々リラックスする期間にしているのかもしれません。
もちろん、自由に過ごせる期間というのは中々ないですから、それも悪くはないと思います。しかしながら、私が大学生になって、改めてやっておいて良かったと感じたことも多々あります。その中でも特に今取り組むべきだと思うことを紹介します。
①共通テスト
まず、共通テストに向けての勉強です。ここで、受験に合格したのになぜわざわざ共テの勉強をすべきなのか、と疑問に持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
1つ目の理由としては、やはり高校の学習は大学で勉強するに当たって基礎になり得るからです。私は、現在法学部に所属していますが、例えば法律の歴史を学ぶ際、先生は受験科目に指定されていたことを理由に、世界史・日本史の知識があることを前提に授業を進めてきます。
それゆえ、入学直前まで受験勉強をしていた人はその後勉強をしていなくても、記憶にまだ残っておりスムーズに講義に入れるでしょうが、推薦入試で合格後全く高校の内容を勉強していない人は大学の授業が本格的に始まるまで半年近く空いてしまい、記憶を喚起することから始めなければなりません。そして、人間半年も触れていないと、さすがに忘れてしまっていることが大半でしょう。それを避けるため、というのが1つ目の理由です。
2つ目の理由は、友人関係を円滑に保つためです。早期合格組とっては、今の時期というのは進路も無事に決まり、気持ち的にもすごく気楽な時期です。一方で、一般受験組にとっては、これからが勝負の1か月。すごく気が張っているはずです。そんな状況下で、まだ試験を控える友人に水を差すようなことをしてはその後の関係にも影響してきます。そもそも、勉強をしていても決して損はしませんから、共通テストまでは友人に合わせてみてはということです。
以上の理由をまとめますと、周りが取り組んでいることを一応しておいても損はないということです。もちろん、面倒くさいところはあるでしょうが、共テ試験日までたった1か月です。早期合格組であっても、共通テストを出願していた場合、是非頑張ってみてください。
②英語
では、共通テストが終わったらどうするのか、あるいはそれ以外に取り組むべきことはあるか、と尋ねられるかもしれません。その場合、私は英語の勉強をすることをオススメします。
英語学習を進める理由としては、通常、大学で絶対に使うことが挙げられます。大学に入学すると、第一外国語と第二外国語を選択することになりますが、ほぼ全員が英語を第一外国語とします。そして、高校までと違い、大学の英語の授業はより実践的内容になります。具体的には、BBCのニュースを聞いたり、洋楽の歌詞について考えたり。他には、小室さんの論文を読むこともありました。
そのような中で、受験期に必死で英語を学習してきた一般組はやはり英語に関しては推薦組より軒並み優秀です。すなわち、一般組と推薦組の差が最も出てしまうのが英語力なのです。しかしながら、英語に関しては必修科目である以上、それから逃げて卒業することはできません。入学後に大変な思いをしないために、英語の勉強はやっておくべきです。
そして、これといって勉強する教材が浮かばない場合、私はTOEICを推奨します。その理由としては、合否で判定されない(5点単位でスコア表示)ため、気楽に受験できるからです。
また、まだ先の話でしょうが、就活の際に用いる英語の資格と言ったら、まず名前が挙がるのがTOEICです。それゆえ、大学入学後遅かれ早かれTOEICの勉強をするでしょうから、今の時期から内容に触れてみても良いかと思います。
③大学の勉強の予習
ところで、入学前に大学の予習をすべきか否かという点がしばしば議論になりますが、私はそこまでは不要であると考えています。なぜなら、大学の専門書はお高い上、内容が非常に難しく理解に手間取ります。ゆえに、正直効率が悪いと思います。如何せん何事も初めて学ぶときが一番大変なわけですから、初学であろう大学の専門分野を予習するぐらいだったら、既に自身の学習法が確立しているであろう英語の勉強を進める方が効率的です。
TOEICなんて上限が990点までありますから、きっと英語学習をやり尽くしてしまったということにはならないでしょう。
まあ、どうしてもと仰るならば、近々法学部生になられる方は下記記事を参考に予習用教材を選んでみて下さい(宣伝)。
最後に、巷では推薦組は一般組よりも劣っていると言われることもあります。事実、ペーパーテストにおいては一般組が優越しているというのは正しいでしょう。ですが、入試方式が異なるのですから、推薦組も何かしらの点を大学から評価されて入学しているはずです。そう、AO推薦であればあなたの一芸が評価されたのでしょうし、指定校推薦であればコツコツと努力してきた点が評価されたはずです。
そして、指定校推薦組は「うさぎとかめ」のかめです。常に確実に一歩一歩進んできたところがあなたの魅力です。一方で、一般組を評するならうさぎでしょう。確実に進んでくるわけではなくとも、馬力があり力を出したときの速さはすさまじいものです。そんな中、大学入学が決まると、今までかめだった人たちの中で一定数は自身を過信し、「ダラけたかめ」になってしまいます。しかしそうになってしまうと、かめの魅力は失われてしまいます。
受験は終わったからと言って気を抜かず、次に向かって堅実に。今こそかめの底力が試されるときです。
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