【法学部生が解説】必修科目/選択必修科目/選択科目とは?
大学に入学が決まると諸々の入学手続きの他、履修登録という作業があります(大学によっては1年次春学期の分は事前に全て決められている場合もあります)。そこで、まず目にするであろう言葉が、必修科目・選択必修科目・選択科目。これらはどれも履修登録上重要な概念で、知っておくべきものです。ゆえに、今回これら3つの違い及び特徴について説明します。
①必修科目
文字通り卒業するために絶対履修・修得しなければならない科目です。法学部だと憲法や刑法総論、民法総則といった科目が該当するかと思います。
基本的に所属学部の学問を学ぶために必要となる基礎的な内容について扱うため、1,2年次に履修すべき科目として定められていることがほとんどです。また、その性質上、先生の講義を一方的に聞く形態の講義が多い印象です。
上手く単位を取得するためには、成績評価が厳しくない先生の講義を選択することが重要になります。どういうことかと言いますと、必修科目は各学年全員が履修することが想定されているため、同一科目でも複数の先生の講義が用意されていることがあります。例えば、憲法ⅠA(山田)・憲法ⅠB(荒木)・憲法ⅠC(遠藤)と同じ憲法Ⅰという科目でも3種類開講されているといった感じです。
大学の試験は同一科目でも各先生間で違う試験を用いますから、自ずと(単位取得の面で)当たり外れが出てきます。ゆえに、シラバスの成績評価方法の欄や講義を紹介している情報誌等を用いて情報収集することが大切です。
②選択必修科目
一言で言いますと、卒業するために決められた科目群の中から一定数取得しないといけない科目です。高校の理社をイメージしてもらえると分かりやすいのではないでしょうか。例えば、おそらく化学・生物・物理・地学から2科目選択したかと思いますが、これと同じ感じです。
選択必修科目では、所属学部の学問における基礎中の基礎とまではいかずとも、今後選択科目(後述)を履修する上で知っておいた方がよい内容について扱います。
選択必修科目は必修科目に比べると専門的な内容になってくるので、個人的には指定科目群から選ぶ際、今後履修を希望する選択科目や志望するゼミのテーマも考慮して決めると、その後専門分野もスムーズに学べるかと思います。
③選択科目
最後に、選択科目です。これは卒業に必要な単位数取得のために履修するものです。この3つに区分するならば、専門科目はおよそここに当てはまります。基本的に何を選択するかは自由なので、自分の興味に合わせて選ぶこともできますし、※空きコマやアルバイト等の予定に合わせて履修を組むこともできます。
なお、選択科目は低学年次より配当されていることは少なく、3, 4年次から本格的に履修できることが多いです。選択科目は必修科目の内容が基礎となっていることが少なくなく、上級年次になって選択科目の内容を理解するのに苦しまないためにもしっかりと必修科目を学習し、単位取得しておくことが必要です。
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