終わってしまった生活笑百科
みなさん、「生活笑百科」という番組をご存じですか。毎週土曜日のお昼時に放送されていたNHKの番組です。
番組の構成としては、法律相談の内容を漫才という形で紹介し、その後非専門家役の相談員が自分の意見を述べます。そして、最後に法律の専門家たる弁護士が正解を発表し、あわせてその解説もするといったものです。
時間帯がいいものですから、当番組は小学生の頃から昼ご飯を食べながらしばしば見ていました。しかし、ハマるといったほどではなかったと思います。まあ、とりあえずやってる番組でも見てるか、といった感じです。
しかし、大学生になってからこの番組のプチブームが私の中に巻き起こりました。それは、なぜでしょうか。大学生になって法律を学習し、番組で言っていることが理解できるようになったからです。
人間というもの、理解できるようになるとそのことが急に楽しくなるのです。高校時代の数学がそこまで得意ではなかったけれど、問題を繰り返し解いているとある日自力で解けるようになり、そうするとなんだか急にやる気がわいてくるといった感じでしょうか。まあ、今まではおもしろいけれど、どこか腑に落ちないといった風に感じていたのに、久しぶりに視聴したら頭にびりびりっと電流が流れ、そのもやもやが晴れたのです。
実際に、この番組の構成は法律学習の手順として理にかなっていると思います。まず事例を説明し、その後各人が自らの意見を法的な理論を付して他者に説明し、最後に答え合わせをする。この流れは法学部のゼミの流れと似ていますし、何なら漫才師という話術に長けた方が事例を説明してくださるので、事例の理解はゼミのそれより深まる気がします。
ですが、世の中好きになったとたんに消えてゆくもので、大学生になったと思ったら、3月26日をもって放送が終了してしまいました。あと、数年早く生まれていたら大学生の間ずっと楽しめたんですかね。まあ、好きな番組がなくなるとは寂しいものです。
参考:バラエティー生活笑百科 - NHK
冒頭写真:バラエティー生活笑百科ブログより引用(2022/6/10)
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