【法学部生】ゼミが始まりました。
大学と言えばゼミ。学業面に絞れば決して言い過ぎではないだろう。実際、それぐらいゼミは大学生活において重要と言われる。
そして、この2年生の秋学期。私のゼミ活動がとうとう始まった。
まず初回、やることは判例担当決め。私のゼミでは、判例や論稿について担当者が発表し、それを受けてゼミ内で検討を加える形で行う。ゆえに、その前段階として担当決めを行う。
よくよく考えたら学年を横断しての学習は大学入学後初めて(再履修者がいた語学を除く)。絶えず緊張しながら第1回は終わった。
しかし、そんなゼミに対する緊張もすぐに吹き飛んでしまった。きっかけはゼミの懇親会。先輩方がわざわざお店の予約をして企画してくれた。コロナ禍になったおかげで会社の上司との飲み会がなくなり気楽になったとかいう話があるように、世間的には一部で先輩との会食は面倒くさいものだと認識されているらしい。しかしながら、幸いゼミの先輩方は全然そのようなこともなく、むしろこちらがすごく気を使ってもらってしまった。飲み物だって何がいいか2年生に選ばせてくれたし、大皿の料理も取り分けまでしてもらった。
食事をしながら同期や先輩方と話をしたが、話題は割と真面目な話が多かった。具体的には、就活や成績(GPA)、院進など。私は大学において、上下のつながりに乏しいゆえ、正直、こういった話はなかなか聞ける機会がなく、すごく参考になるのでありがたい。もっとも、サッカー・フットサルという共通点を持つ先輩と好きなポジションなり今プレーしているサークルなりで盛り上がったりもしたが。
もっとも、ゼミの本業は判例検討だ。私は1年次に導入演習という名の下で、1年生だけのゼミを経験したが、やはりそれとはレベルが違う。発表や発言を聞いていてそう感じた。実際、先輩方の法律の知識は豊富で、指摘する点も鋭く、何より「あまり確証はないのですが…」といった変な枕言葉を付けず、自信をもって発言しているところが格好いい。
さらに、それに対する先生の指摘はさらに鋭い。「ちょっといい。○○って~じゃないの?」、「・・・はどういうこと?」。こんな言葉が常に飛び出してくる。それに対して担当者はどうにかして応答しなければならない。選考がないからといって当該ゼミに決めたが、それとゼミのレベルは全く関係ないよう。正直、私の班が担当となったとき、自分は1コマ分耐えきることができるのか、急に不安に感じる。
そして、担当日が近づいてきたので、一緒になった班のメンバーでさらに担当決めをする。私は判例の事実の概要及び判旨(判例の要旨)担当。一番楽なポジションらしいが、今までせいぜい最高裁判例しか調べたことがなく、地裁・高裁レベルの判決文を探すところから戸惑う。先輩にやり方を聞いてどうにか見つけ出したと思ったら、驚いたのはその文量の多さ。地裁判決なんてプリンターで印刷したら両面印刷で8枚。読み切るだけでもすごく大変。さらに、それをワードにまとめ上げろというのだから、全くやり切れる気がしなかった。
そんな中でも気持ちで乗り切り、いよいよ発表日がやってきた。中学時代は生徒会長、高校時代もクラス長をしていたので人前で話すことには慣れているはずなのに、すごく緊張した。事実、話しているとのどがすぐ乾いてくるのである。それでも何とか、次の担当者にバトンをつなぐことはできた。
その後は時間が経つにつれ、緊張もほぐれていき、徐々に自分から発言することもできた。
そしてその日は終了。終わってみると何とも表現しがたい達成感がわいてくる。まあ、先生のツッコミに対しても一応対応できていた何となく気がするし、先輩にも良かったよと言ってもらえた。
ここまで、ゼミをやってみて感じたのが、はっちゃけなイメージがあるサークルに対して、ゼミは遊びと勉強半分半分と言うこと。勉強さえ嫌ではなければ、私のようなサークルのキラキラ感が合わない人には大学での居場所の一つとしてオススメしたい。
話は長くなったが、ゼミはまだ始まってわずかに2か月。ここからまだ2年以上あるのだ。これからが勝負、2年半がんばっていきたい。
*冒頭写真、ゼミとセミ、こんな時期に寒すぎました?
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