子どもの将来に影響を及ぼすといわれる「非認知能力」の育み方
幼児期の非認知能力の高さが将来の社会的成功に好影響
非認知能力とは
・物事をやり抜く力
・自己肯定感がある
・意欲、やる気がある
・粘り強く諦めない
・ルールを守れる
・自制心がある
・まじめで勤勉
・目標を決めて計画を立てる
・問題を解決して前進できる
・リーダーシップがある
・協調性がある
・共感力がある
・楽天的でめげない
・失敗を糧にできる
・創造力がある
・工夫できる
子どもがよりよい人生を送るためには、IQや偏差値に代表されるような認知能力だけでなく、感情や情緒からくる非認知能力が最終的に大きな働きをする。
IQ(いわゆる認知能力)は、8割が親からの遺伝。個人差はありますが、知能は、親子間で高い確率で遺伝するのです。とはいえ、親はとても優秀なのに子どもは……、なんてケースもあれば、その逆もありますよね。それがなぜかと考えると、授かった8割の能力を活かしきれていない、または残った2割の能力を最大限に生かしている可能性があるのです。いくらIQが高くても、学ぶ意欲がなかったり、物事をやり遂げる力がなければ、夢や希望を叶えるのは難しいもの。反対に、やる気があり、あきらめず、常に前向きにチャレンジしていれば、たとえIQは平均的でも、おのずと深い思考力が養われ、知識が広がることで認知能力を伸ばすことができます。このようにもともと備わっている認知能力をどう活かすのか、
調整しているのが非認知能力。
認知能力については、テストなどで数値化できるので、研究報告も多くあり、適した学習方法はある。しかし、非認知能力については、数値化できない能力のため、“これをやれば、必ず能力を伸ばせるという明確な答えはない。今は研究段階。
●保護者が子どもにできること
・たくさんほめて、子どもの自己肯定感を育む
→ 子どもに限らず、大人でも自己肯定感は必要。自己肯定感は、心のエネルギー源。「ありのままの自分でいい」、「自分は大丈夫だ」という気持ちが、揺らぎのない自信となり、人生を切り拓いていく力となる。特に幼児期は、自己肯定感を育む絶好の時期。自己肯定感は“ほめられ体験”で育まれます。「すごいね!」「よくがんばったね!」「大好きだよ」などなど、子どもの様子を見守りながら、適切なタイミングで褒める。
・好きなことはとことんやらせてあげる
→ 子どもが興味を持ったことは、気が済むまでとことんやらせてあげる。保護者としては、こらえて見守ること。否定ばかりすると、いつしか子どもは「何をやってもダメっていわれる」と、意欲ややる気がそがれてしまいます。子どもは興味のあることをきっかけに、さまざまなことにアンテナを張り、知識を広げていくもの。保護者は子どものチャレンジを応援。
ブロック遊びは、非認知能力を育むサポートに
幼児期の遊び体験は、非認知能力を育むことに役立つともいわれています。楽しみながら遊ぶなかで、子どもは自然と集中力、創造力、やり抜く力といった、さまざまな非認知能力を育んでいく。
「遊びを通して、子どもの自己肯定感を育てるよう導いてあげるのもよい方法。多くの遊びは、学習と違って「こうしなきゃいけない」という正解がない。たとえば、字を書いてみようとして書けなかったり、計算しても解けなかったり、正解があるのに間違えてしまった場合には、ほめようにもなかなか難しいもの。間違えているとわかっていて無理にほめられたら子ども自身も居心地が悪くなる。その点、ほとんどの遊びは自由度が高く、子どもたちが思いのままに行えて、正解も間違いもないので、ほめてあげるチャンスがたくさん。多くの遊びを通して子どもとコミュニケーションをとることは、非認知能力を育む助けになる。
おもちゃでは、ブロック遊びなど、決められた完成形がなく、子どもが自由に好きなものを作れるものがおすすめ。できれば、保護者だけでなく、きょうだいや友だちといっしょに遊ぶのもよいです。ひとつのものを作り上げるなかで、アイデアを出し合ったり、譲り合ったりと、周囲と触れ合うことで協調性や共感力、リーダーシップなども生まれる。
⇨非認知能力は研究途中とあり、
定性的な事もあり、確立することは難しいと感じる。
ただ、肯定してあげることで、本人の自信をつけてあげるという事が一番重要であると感じた。心身共に健康であること。日常に全力で挑める事、その環境が整っている事。
テクニックや習慣などは、ある意味後回しでも良いのかもしれない。