見出し画像

フラクタル:組織の【構造】と人の【活動】

はじめに

フラクタルという言葉を聞いたことがありますか?数学や自然界でよく用いられるこの概念は、実は私たちの組織やビジネスの在り方にも大きな示唆を与えてくれます。前回の記事で、このフラクタルとビジネスプロセスに始める事について、少し書きました。

今回は、フラクタルの視点から組織と人の動きを考えてみたいと感じ書いてます。お時間ある方はぜひ!

【活動】を変えない≠現状維持にならないVUCAの時代

ある会社の人事の方と話しをする機会がありました。中身は、人の採用に関する活動と人事戦略についてでした。私は「採用活動と採用計画、人事戦略をデジタル化して、【活動】を変えつつ、徐々に、戦略も立て直しましょう」的な提案を、弊社で作ったソリューションを見せつつ提案したのです。(課題はご担当の方も認識していらっしゃいました)

答えは「今はいいかな・・」でした。つまり、【活動=採用活動の見直しや人事戦略の立案】しない、というものです。上記ソリューションはいずれ、ご紹介出来たらと思いますが、今日は無しです。

仕事柄、「課題がありますが解決の支援ができるのでどうでしょうか」と提案するのですが、「今はいいかな・・」と言われることがまま多く。

それは、コストがかかる、とか、デジタル分からなくて、とかではないです。私が支援するので、大丈夫(既にお付き合いしているか、実績を認めていただいているので)なのは、ご理解いただいてるはずです。

コストも相当低く、支援もある、でも「今はいいかな・・」

人口減少は止められない。

既に日本は人口減少局面に入っています。
この流れは、出生率や高齢者の割合とそのトレンドから言って、もう変わらないでしょう。つまり、これからは、<もっと人が、働き手が足りなくなる、それも、実感ベースで、5〜10年以内に>と、私自身は感じます。実際、私がお付き合いがある、中堅システムベンダーの方と話すと「昔のように、人手と時間がかかる、システムインテグレート案件はもう出来ない」少なからず言います。

組織の【活動】、これは例えば、樹木で言えば、地面から水を吸い上げ、光合成して、酸素や樹木の成長維持に必要な栄養を作り出すことに当たります。フラクタルには、自己組織化というものがありますが、地面から充分【水】を吸い上げて、枝や葉に養分送りだす、この【活動】自体を、自身で効率的に動かす、そして、【会社組織=樹木】を維持する。

水分が【人】に当たります。でも、【地面=日本】では【水分がもう枯れて行く=人口減少】です。
「人手が足りない、採用しよう」=「地面が乾いた、よそから水を持ってこよう」は、もう成り立たない。私自身も、そうはなって欲しくない。組織が新陳代謝して、活性化してる方が、活気があります。

でも、現実のトレンドはそうではない局面【地面枯れ=人手不足】

フラクタルから考える【組織】


フラクタルでは、活動と構造が相まって、自己組織化して、維持されます。自然は皆そうです。

組織と活動の枯れを遅らせる

待てば、先送れば・・・・書くまでもありません。ですが、人事の担当の方でも、「見送る」 指数関数的に、これから、過去数年以上に、企業もビジネスも人も、相当な荒波に会います。
【樹木=会社】を少しでも、また、より良く、より長く維持するには、【活動=日々の業務】と【組織=会社組織】の両方か、または、いずれかから、まずは、取り組む、しかないと、強く強く感じます。

先に送って、待っていたら、なにか好転する流れではなく、今は、働きかけを、日々することで、フラクタルな維持、自然と同様に維持出来る。

だから、システムだけ、とかデジタル化だけでは、もううまく回らないし、回せない(上述のベンダー人不足もあり)。

樹木は自分で自分の<根>の病気は直せませんが、【会社組織】は直せる可能性があります。

本来のデジタル化をフラクタルで

業務のデジタル化だけでもない、人事の仕組みの見直しだけでもない。はじめは小さくても、会社も行きてます。フラクタル的です。一部からでも、始める、先へ送らない。まず、ここからだ・・と、感じました。

ここまで長々読んでいただきありがとうございます。
会社は(あくまで私の感覚ですが)、けっこう【冷えてて固まってる】つまり、生きてフラクタルな活動していない、それを良く感じます。でも、まだまだ、道はあるし、動けます。自分にも喝!いれて、根っこに栄養剤でも指すイメージでまた、明日を迎えたい、という記事でした。

まとめ

  • フラクタルの視点を持つことで、組織の活動や構造の本質が見えてきます。

  • 人口減少はかなりヤバいが、あまり重要視されてない企業も多い。

  • 局所の【組織】、【活動】でも良いので早く、取り組む。

このフラクタルの考え方が、あなたのビジネスや組織に新たなインスピレーションを与えることを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?